第1話

文字数 851文字

プロット

起) 空想好き、お芝居大好きな中学一年生の元気印、まっつんこと松川舞。無理やり部員を集めて、演劇部のなかった桑の実中学校に演劇部を作る。しかし声は出ない、棒読みはなはだしい部員達に頭を抱える舞。そこに子供の頃演劇部だったという教頭の大澤みどり先生が時々指導に来てくれる事になり、舞達は秋の文化祭に向けてなんとか練習を始める。選んだ作品は「人形館」。するとお芝居はとても上手だがちょっと不思議な少女、こっつんこと片平琴子が入部をしたいと現れる。

承) スマホも知らない、好きな音楽も、映画もレトロなものばかりの琴子。やけに昭和で、何故か舞台でしか姿を見る事のない琴子。舞はそんな琴子と時々ぶつかりながらも彼女に徐々に魅かれ、友情を育んでいく。琴子の実力を認めた舞は琴子に主役を譲り、協力して作品を作り上げていく。部員達も心強い主役が現れたと大盛り上がりで一緒に練習を重ねていく。

転)  ところが、指導に来た教頭先生は琴子を見てビックリ。なんと、琴子は教頭先生の同級生だったのだ。彼女は昔この学校にあった演劇部の「人形館」で主役を演じていたが、本番中に緞帳が落ちてきて亡くなったのだという。もともと無理やり集められた部員達。怖がりやめると言い出す者も出てきて、まとまりかけていた演劇部はバラバラになっていく。舞は幽霊でも構わない、琴子と一緒にお芝居作りがしたい! と一人で練習を続けるが、あれ以来姿を見せない琴子。一人で稽古を続ける舞に、部員達も琴子が居なくなったならと戻って来て練習を再開。リハーサルまで漕ぎつけるが、緞帳が落ちかける事故が起きる。

結) そこに琴子が飛び出し、身を呈してみんなを救う。すると事故の原因はこの舞台に憑りつく小鬼のピリピの仕業だとわかる。40年前の事故もこのピリピの仕業だったのだ。琴子はピリピを捕まえ、二度とこんな事をしないと約束させる。演劇部が出来た時からずっと仲間に入りたかったと告げる琴子を部員達も仲間として受け入れ、翌日の本番は琴子も参加して最高の舞台となる。
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