もう神に祈らない

文字数 510文字

神に祈ったことはあるだろうか?


初詣など神社にお参りして日本の神に祈りを捧げたことがある人は多いだろう

では、所謂キリスト教の神に祈ったことはあるだろうか?


日本でキリスト教というとクリスマスが非常に有名であるが、聖夜に祈りを捧げただろうか?

おそらく祈りを捧げてはいないのであろう

危険な運転をするタクシーに乗っている時、激しい腹痛にトイレで耐えている時、ジェットコースターの急降下の直前

そのような時にだけ何故か日本の神でなくキリスト教の神に祈るのだ



どうせ祈るのであれば、タクシーやトイレの中ではなく、まさに祈る為の場所である教会で祈るべきであろう

加えて言うならばジェットコースターで祈るのは聖書の悪魔よりマッチポンプ過ぎる


僕はそのような考えの下、毎週必ずとは言えずとも教会に通い続け、祈りを捧げてきた





そして、公立の進学校の受験日、僕は試験会場のトイレの中で少しだけ考えを改めていた


神よ、どうかお助け下さい
僕は、腹痛に耐えながらトイレで神に祈りを捧げていた

このトイレで祈りを捧げるという行為は、心に安らぎを与え、少しばかりであるが楽になる

トイレで祈りを捧げる行為を少しばかりバカにしていたが、実際にやってみるとまた違うものである

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