第1話

文字数 583文字

人は自分の価値観で人を見下す。
見下しのない人間はいない。
見下しの話を問題にするのはとても難しい。

沢山男に抱かれている女は、どんどんワガママになっていく。
モテない女を心の中で見下し、モテない男を心の中で見下す。

男も同様だ。

俺は沢山女を抱いてきた。そんな俺をお前は羨ましくないのか? 俺が羨ましくてしかないのだろう?
お前は? そうでなければ男として失格である。お前は俺に嫉妬しているに違いない。


それは単一の価値観。動物本能に忠実でない以上変態であると、モテる男への僻みがない男をダメ人間であるとレッテルを貼る。

嫉妬感情はあらゆる感情の中でも最も醜い感情であると、SOFHIAのヴォーカルの人が言っていました。

私は嫉妬を一つのポーズとしてやると、相手が喜ぶことをどこかで知っております。
桑田佳祐が、ONE OK ROCKに嫉妬していると歌う時、悔しがることへのポーズがある。
桑田佳祐が若くてモテる男に嫉妬していると歌うのは、モテることが社会的なステータスであると言う社会的な価値の優位性を逆手にとって、弄んでいるのだ。

遊戯王としての桑田は、本当はモテなくても平気な男だと私は思っている。
嫉妬は面白い。俺はモテなくて僻んでいる。そのポーズを取ると本気になって、得意になる人がいる。

その得意顔。
面白い。

もっともっとご機嫌を取りたい、人に喜んで欲しい。
もっと俺を見下して欲しい。
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