プロローグ 

文字数 464文字

これは、人間を巡って争う案内人達に巻き込まれた二人の女性の物語。

前世(過去)を生きる松村宇実《まつむらうみ》
現在(未来)を生きる和泉愛海《いずみまなみ》

「和泉愛海さん、初めまして。
架空未来案内人により、あなたの前世を生きた松村宇実さんが生き続ける為、あなたは本日より僕が所属する時空案内人の対象者となりました。
未然に防ぐ事が出来ず、誠に申し訳ないですが年内をもってあなたの存在がこのままではなくなります。」

突然、現れた人間の姿をした人ではない、若い男性は初対面の私に淡々と説明をする。
この日、私は人生を奪われると告げられた。
恐怖と困惑に取り憑かれていく日々のはずが、男性は私に本当の意味での人生とは何かを教えてくれる。
暖かくて切ない時間を共に過ごしていく中で、いつしかお互いに今までに感じたことのない感情に出会う。

ー僕は、君をこの世界から消さなくてはいけないのに。
=私は、あなたにこの世界から生を奪われるというのに。

〈《どうしてこんなに惹かれるのだろう。》〉

私達の初恋は、実ることを許されない。
だけど、僕達は期間限定の恋をした。

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