第2話 H高校 ②

文字数 700文字

H高校 ②

太閤豊臣秀吉


太閤殿下に妻を献上つかまつる


川を繋いだ。掘った、舟運の便は開かれ田畑や飲料に利用された。掘った土は湿地帯の造成に利用した。

東横堀川と木津川。

この工事を行なった人物は誰だ。

答えろ、シャヤ

はい?
バカたれ!
リャリャ

答えろ

はい

安井道頓です。

秀吉に仕えた道頓は功を認められ城南の地を賜りました。

その地を豊かにするため木津川と東横堀川を繋ぐ開削工事を行いました。

かなりの私財を投げ打ったと言われています。

道頓は大坂夏の陣で戦死しましたが、従弟の道トが意志を引継ぎ工事を完成させました

そうだ、その後"徳川側"の大阪城主松平忠明が"豊臣側"の安井道頓の名から
道頓堀と名付けました
そうだ

シャヤ、わかったか

ふん、マジメか
バカタレ!
えー、で、その道玄坂?
お前は渋谷しか興味ないのか!

教師コココにDKリャリャと

ミナア課長とヨメの娘JKシャヤ

-SPARTA-

安井道頓は秀吉に仕えてる時分、妻を見初められ差し出した。天下人が欲しがれば選択肢などない。

妻の生涯を秀吉に預ける。けろり。

無類の好色の太閤は、一度抱いたという。


一度、たったの。


一夜のために配下の妻を我が物に。


・・・・


偉人、ひいては英雄とは。

人類の歴史。あれ殺戮か。

殺戮の限りを尽くした人物は真の偉人ですの。

英雄・・

天下に手をかけたあの男か、天下をかすめ取ったサルか、天下の元に我が名を刻んだタスキを繋いだ駅伝タヌキか。


豊かさを追い求め道頓堀を築いた男か。


人を殺めぬ覚悟を胸に、戦場で秒殺された勇気だけのエキストラか。


・・・・


道頓はケロリとしきれずにいた


※参考 

司馬遼太郎「ケロリの道頓」

かすめ取りに長けたサルは天下に留まらず人の妻までも掠め取った


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登場人物紹介

リャリャ

高校2年生

優等生


シャヤ

高校2年生

ハミルカンパニー ミナア課長とヨメの娘

TEACHERコココ

47歳

国語教師

スパルタ

H高校

創立40周年

1984年

リンダ

18歳

卒業生

ミナシ

18歳

卒業生

ヌミノ

19歳

卒業生

チューベローズ

虹色の薔薇

シャヤ

リャリャ

リャリャ

リャリャ

リャリャ

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