第1話 曇天
文字数 407文字
まただ。
背中の痛み。
鉛色した空とおんなじ重たさ。
まるで車のシートに貼り付けられたように横たわり、昨晩まで見た悪夢すら見る事なく、ただひたすら眠る。
醒めない眠気。
動かない身体。
焦り。
怠惰な時間への嫌悪。
朝になったら、どうにか動こう。
ゴミ出ししなきゃ。
動けるだろうか。
死にたい、を何度もくぐり抜けた代償。
死んでしまうかも知れない。
もう生きてたいとも思わない。
見直されたいとも思わない。
でも、生きてなきゃ。
たくさんの誹り、侮蔑を受ける為。
たくさんの苦しみ、不安を感じる為。
それが償いだ。
生まれてきてしまった罪。
その償い。
一度で良かった。
みんなみたいに、本当に笑ってみたかったな。
叶わぬ夢、暗いだけの人生。
底なしの、深い闇。
際限なく落ちるだけ。
法律みたいに、ルールみたいに。
それは、決められていたんだ。
僕はとびきり無力。
それだけ、誰にもない取り柄。
さあ、最後の猿芝居。
どこまで粘るかお立会い。
って、誰も見てねえじゃねえか。
背中の痛み。
鉛色した空とおんなじ重たさ。
まるで車のシートに貼り付けられたように横たわり、昨晩まで見た悪夢すら見る事なく、ただひたすら眠る。
醒めない眠気。
動かない身体。
焦り。
怠惰な時間への嫌悪。
朝になったら、どうにか動こう。
ゴミ出ししなきゃ。
動けるだろうか。
死にたい、を何度もくぐり抜けた代償。
死んでしまうかも知れない。
もう生きてたいとも思わない。
見直されたいとも思わない。
でも、生きてなきゃ。
たくさんの誹り、侮蔑を受ける為。
たくさんの苦しみ、不安を感じる為。
それが償いだ。
生まれてきてしまった罪。
その償い。
一度で良かった。
みんなみたいに、本当に笑ってみたかったな。
叶わぬ夢、暗いだけの人生。
底なしの、深い闇。
際限なく落ちるだけ。
法律みたいに、ルールみたいに。
それは、決められていたんだ。
僕はとびきり無力。
それだけ、誰にもない取り柄。
さあ、最後の猿芝居。
どこまで粘るかお立会い。
って、誰も見てねえじゃねえか。