第1話

文字数 638文字

そんなにうっとうしがらんでよくない?たしかに私、声でかいけどさぁ。
出会って結構経つのに、いっつもうっとうしがるやんか。
休み日なんか、かまってもくれへんし。
でも、しってんで?私がおらんかったらめっちゃ困んの。
まぁそんなツンデレなとこもすきやけどさ。
あと、すぐ頭叩いてくんのやめや?私やなかったら、もう愛想つかされてんで。

え、嘘やん、ほかの子に乗り換えるん?こんなうるさいやつ嫌やって?
最初に出会った時、そんなうるさいぐらいのとこがいいって言うてくれたやん。
まって、そんな薄っぺらいやつやめときぃや。ていうか、その子日中ずっと一緒におる子やん。
なにちょっとできる子やからってかわいがって。なんや、やっぱスマートな子が好きやねんな。
あ、、ほんまに乗り換えるんや、、、、、、。しかも、あの子には頭叩かんねや、軽く触るだけで。たしかに、私は、あの子みたいに色んなん歌えへんし、声のボリュームも調整できへんようなあほな女やけど、、、ずっと大事にしてくれるっていうてたやんか。

え、なに、どうしたん?ん、やっぱ、あの子じゃあかんかったって?ふふん、そらそうやろ。
「やっぱりお前じゃないとダメなんだ」なんてがらでもないこというて。それで許すようなちょろい女やないねんけど。けど、まぁ今回は許したろ。次はないで?
昨日の寝坊に懲りて、これからはスマホのアラームなんかに浮気せんと一生私のこと使ってや。明日もちゃんと私がおこしてあげるから。おやすみ。
 スマートフォンに嫉妬する、わたしは目覚まし時計。
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