プロット

文字数 1,310文字

起)藤田聖は元気で明るく、頑張り屋さんな性格。歴史とアニメが大好きな女の子。1つ上の幼馴染で超名門校に通う坂崎光にお調子者バカとあだ名を付けられていた。そんな光を見返すために日本屈指の名門校、私立南条学園に合格する。
 南条学園は全寮制で、くじ引きで決められた1,2,3年生が一軒家で暮らすのだった。共同生活で掃除と洗濯をし、協力することと自律を目的とするらしい。
 誰と同じ家になるのかとワクワクしていた聖だが、生活をともにするのは喋り方が独特すぎる2年生、紺野絵子や鬼の生徒会長と名高い3年生、高島翔一、そしてあの坂崎光という超クセモノ揃いだった。聖と光は喧嘩ばかり。周りからはケンカップルと言われるが、2人して否定するのだった。「わたしたちは、カップルじゃない!」

承)学校のあとは近くのパン屋で普段と全く違う格好で(メイクで派手に飾り、エプロンをつけている)アルバイトをすることにした聖。バイトに慣れてきたある日、パン屋に光が現れてしまう。名前を聞かれ、ちょっとイタズラをしてみたくなった聖は光里と名乗る。光は自分と名前が似てると言ってまんまと騙されてしまう。
 光はパン屋の常連客になり、聖に会いに来るようになる。そしてなんと、聖は光に告白されてしまう。断る理由もなかったので、とりあえず付き合うことになった聖と光。
 光は寮の人たちに近くのパン屋に彼女がいるなどと余計なことをペラペラ話す。それを聞いた絵子や高島は見に行こうと言い出す。絵子に一緒に行かないかと言われ、慌てる聖。その日はなんとかごまかしていたものの、高島に「光里さんは聖に似ている。」と鋭いところをつかれる。

転)高島にこっそり正体を話した聖。高島は面白いことするじゃんといい、絵子と一緒に協力して光を騙すことになる。
 聖は光とデートに行き、近くでイベントが行われるたびに一緒に出かける。クセモノだと思ってた家のメンバーのいいところも知り、聖は充実した生活を送っていた。ある日、聖は光と2人っきりになり、そこで光里への熱い思いを語られる。語られたあとで聖は気づく。光が好きなのは、飾った私。本来の私じゃない。
 複雑な思いを抱く聖は、光のことが好きだと自覚する。恋のライバルはもう1人の飾った自分、光里になってしまう。

結)聖は高島と絵子にそのうち光にすべてを話すという。2人は頑張れと応援してくれる。決意した聖はいつものとおりパン屋へ向かっていた。すると光に出くわす。なんと光は聖と同じパン屋でアルバイトをすることにしたのだった。正体をうまく隠し通していた聖だが、そのうちメイクをとった姿を見られてしまう。
 とうとう正体がバレてしまった聖。正直に今までのことを話す。お調子者バカと言った光を見返すために南条学院へ入ったこと。仕返しに光を騙したこと。光のことが好きだということ。光は、「光里さんも好きだけどお前はお前で十分可愛い。でも俺を見返そうなんていい度胸だな。お調子者バカなんて正直な気持ちじゃないし。勘違いかよ。申し訳ないと思うなら、俺の彼女になれ。それでチャラ。」そう言ってにいっと笑う。そんな光に「うん!」といい、ますます恋心を募らせる聖だった。
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