プロット

文字数 7,841文字

"ビスケット戦争"と拳銃使いのドロシー プロット

【起承転結】
起)
 ある日、夕追町の大人たちが眠りにつきました。
『薔薇の魔女』の使い魔"カエル"の手によって街の外へと通じる大橋と幹線道路が陥落しました。
 街の外の世界は、夕追町の異変を認識してくれません。
 ネットに書き込んでも、街の外の人に電話をしても、誰も反応してくれないのです。
 街の外に出ることも、助けを求めることもできず、子どもたちは完全に孤立してしまいました。
 こうして、夕追町の子どもたちは、閉ざされた街で生き延びることに決めたのです。
 大人たちが眠りについた街で行われる争い・ビスケット戦争。または、魔女たちの代理戦争。

 限りある食料(ビスケット)を求め、争う子どもたちの物語。はじまり、はじまり。


 夕追町の大人たちが眠りについてから半年。
 とうとう街の食糧が底を尽きつつある、と全グループ参加の会合で話題に上がった。
 ビスケット戦争三大勢力の一つ、「ツリーハウス」に所属する主人公・湊カナデ(14)は、この事実を重く受け止める。

 ビスケット戦争で中心となっている勢力は3つ。
 食料品店を根城とする「マーケット」
 大型小売店を根城とする「ホームセンター」
 そして、街の中心部にそびえる"夕追桜山公園"という百メートル級の山を根城とする「ツリーハウス」

 その他、争いを好まない保護グループ「ホスピタル」や単騎グループ「アクアショップ」など中小グループも存在する。

 グループ間では様々なルールが定められている。
 たとえば、夕追町唯一の「ショッピングモール」の中にある食料は、グループ会合のもと全てのグループに平等に分配することが決まっている。

 今回、その「ショッピングモール」の食料が底を尽きつつあることが議題として上がった。
 ショッピングモール以外の食料は、各グループが自由に調達することが可能であり、この食料を巡る争いがビスケット戦争と称されている。未だに子どもレベルの諍いのみで血が流れるような争いは起きてはいないが、主人公・湊カナデが属する「ツリーハウス」はこれを危惧している。

『マーケットが食料を不正に貯め込んでいる』という疑惑や『自ら食料を調達しない/できない集団「ホスピタル」を解体する』という一方的な提案が挙がるなど会合はヒートアップしていく。
 そんな中、「ツリーハウス」のリーダー・穏田ホシが声をあげた。

 食料が底を尽きるまで三ヶ月。
 それまでに代案を考えること。
 夕追町から脱出する方法を模索すること。

 この2つを全グループに厳命し、その場をどうにか治めた。

承)
 グループ会合は解散を迎え、「ツリーハウス」本拠地へと戻ったカナデとホシ。
 夕追桜山公園の頂上にある大木に作られたツリーハウス。カナデ、ホシを含めた5名がここで生活している。
 カナデとホシは、グループ会合でのことを「ツリーハウス」所属の少女・サクラコに報告する(他2名は、街から脱出する方法を模索するために遠征に出ている)。

 今後の方針を三人で考えている時、サクラコがある噂を口にした。

 夕追町の西に流れる一級河川。そこの陥落した大橋の残骸でカエルを見たという噂だ。
 ただのカエルではない。人語を話し、本を読んでいるというのだ。さらに、ソレが夕追町を異変に陥れた張本人であり、魔女の使い魔なのだという。

 魔女の使い魔。
 人知を超えた異変が夕追町を襲ったことを考慮すれば、魔女の使い魔という存在もあり得なくはないとホシは結論づける。

 夕追町脱出の糸口を掴むべく、カナデとサクラコは噂の川へと赴く。
 川の中央にある瓦礫の山、その上には寝そべって本を読むデフォルメされたカエルがいた。
 『セ●ミストリート』のカー●ットのような見た目。
 カエルは、めんどくさがりでカナデ、サクラコと話をするのを拒否していたが、サクラコが持参した本を差し入れすると、少しだけ口を開いた。

「オイラは『薔薇の魔女』の使い魔。想像の通り、橋と道路を陥落させ、大人たちを眠りにつかせたのもオイラだ」
「半年間もこんなところにいるなんて思ってなかったぜ。暇すぎて死にそうだ」
「オイラはただの審判さ。あんたたちが夕追町の外に出ないようにすること。そして、スムーズにこの争いを終わらせることだ」
「つまり、あんたたちはふだん薄暗い森の奥地や廃墟になった城の塔に住んでいる魔女たちの代理人ってことさ。引きこもりのあいつらに代わって、あんたたちは使い魔とともに戦い、もっともすぐれた魔女を決めなければならないんだ」
「夕追町に散らばった魔女の使い魔を探し出すことだな。最後の一体になった時、この争いは終わりを迎え、あんたたちは解放されるだろうさ」

 その夜、カナデは誰にも悟られないように「ツリーハウス」を出た。
 向かう先は、夕追町の外れ。
 ビスケット戦争唯一の単騎グループ「アクアショップ」

 山を根城としていることからフリークライミングを得意とするカナデは、他のグループに気づかれないように建物と建物の間を移動しながら最短距離で「アクアショップ」へと近づいていく。

 青白く光る「アクアショップ」へと忍び込んだ先では一人の少女が待ち構えていた。
 彼女の手には真っ黒な回転式拳銃。引き金が引かれるとともに突風が吹き荒れてカナデの意識が飛んでしまう。目が覚めると、そこは月明かりが差し込む「アクアショップ」の倉庫だった。
「やあ、カナデ。久しぶり」とパイプ椅子に前屈みになりながら座って、拳銃を弄る少女。パイプ椅子の下には、モフモフの茶色い大型犬が寝そべっている。
 地べたに突っ伏していたカナデが体を起こす。怪我はなく、拘束もされていない。

「手荒な歓迎だな」
「やだなぁ。勝手に人の根城に入ったんだからこれくらいの覚悟はできていたはずだろう?」
「幼なじみのよしみは通用しないってことかよ」
「万が一、この逢引がばれた時の保険さ。侵入したカナデを拘束しましたって言えば、後々変に勘ぐられらことはないだろう」

 彼女はドロシー。カナデの幼なじみ。
 魔女の使い魔の話を聞いた時、真っ先に思い浮かんだのがドロシーの存在だった。
 彼女は不思議な力を使う、と噂されていた。
 事実、カナデは身をもって証明した。拳銃から放たれた突風。魔女の使い魔の話は本当かもしれない、と思う。

「使い魔の話は本当なのか?」と問うと、ドロシーは茶色い犬を紹介した。名前はトト。驚くことに、トトは『絆の魔女』の使い魔であり、その力を借りているのがドロシーなのだという。
 夕追町に散らばった魔女の使い魔は全部で13体。
 最後の1体になるまで戦うのが、夕追町の異変を戻すためのゴールとなるということ。

「最後の1体になった時、その使い魔に味方していたグループはなんでも願いを叶えてもらえるらしいよ」
「急いだほうがいい。半年間、睨み合っていた使い魔たちが痺れを切らして人間と接触するようになってきている。何が起こるかわからない」

 使い魔の力を借りたグループ同士で起こる争いを危惧するカナデ。

「あの時の約束、覚えてる?」

 ドロシーの問いに、カナデはしばし考えた後、首を傾げた。

「次会ったら、答え合わせね」と言うと、ドロシーはまた拳銃の引き金を引いた。再度襲いかかる突風。先刻と変わらずカナデは意識を手放した。

 その後、カナデは短い夢を見る。
 過去の記憶を元にした夢。ドロシーと初めて話した時のこと。
 夕暮れの図書室。カナデは、かつて引っ込み思案だったドロシーに話しかけている。
 何を話したのかは思い出せない。
 しかし、それがきっかけでドロシーはだんだんと笑顔になっていく。
 次第にドロシーが何かを言い、指切りをせがんでくる。カナデはソレに答えたところで目が覚める。

 朝、ツリーハウスの屋根で大の字で寝ていたところを呆れたサクラコに起こされた。


転)
 ドロシーと会ったことを内緒にするカナデ。昨夜いなくなったことを適当にぼかし、朝食を取っていると「ホームセンター」から全グループに向けて知らせがきた。内容は「ショッピングモール」の食料が一夜にして消えたというものだった。
 緊急招集がかかる全グループ。
 疑心暗鬼になるグループのリーダーたちだったが、その中でアリバイがない人物が一人。
 疑いをかけられたカナデは、昨夜ともにいたドロシーに助け舟を求める視線を向けるが、薄情なことに素知らぬ顔をされる。結局、夕追町にいるすべての子どもの三ヶ月分の食料を一夜に盗むのは不可能だと結論づけられ、なんとか誤解は解かれた。
 犯人探しをする方針で動くことに決定したグループ会合は終わりを迎える。
 帰路の途中、カナデはドロシーに会ったこと。食料がなくなったのは使い魔の仕業であり、魔女の代理戦争に積極的に参加すべきだと説得する。
「わからないな」とホシ。
「なぜ根拠のない魔女の代理戦争とやらにやる気を出している。使い魔と協力して最後の1体を目指す? いくらドロシーの言葉だろうと、それを鵜呑みにする君ではないだろう」
「なにかきちんとした理由があるということか?」

 なんでだろう、と考えるカナデ。

結)
 次の日、前触れもなく夕追町に異変が起きた。
 絵に描いたような怪物たちが街中を闊歩していたのだ。

 直立歩行する竜、ニタニタと笑う猫、喋るロブスター、トランプの騎士。

 まるで童話の世界に紛れ込んでしまったかのような混沌さ。
 しかも、彼らのテリトリーに入ってしまうと襲いかかってくる始末。

 他グループの協力により、怪物たちの出どころが夕追第一中学校、カナデの母校であることが発覚。
 怪物たちを避けながら、フリークライミングを駆使して中学校へと向かう。
 学校に着くと、街中よりも多くの怪物たちで溢れかえっていた。屋上には魔女の使い魔のしろうさぎ。
 屋上を目指す面々。
 対抗する手段もなく、ただ避けることだけをして屋上へと登っていくが、ホシ、サクラコ、カナデは離れ離れになる。
 さらに追い詰められ、カナデは意を決して二階からプールへと飛び込む。
 しぶきをあげ、濁りのないプールに入ったカナデは、そこで一匹の魚を目にする。
 熱帯魚のような鮮やかな色合いの魚は、魔女の使い魔の1体であり、なぜかカナデのことを気に入り、力を貸してくれることになった。そこでカナデは、ドロシーとの約束、なぜ使い魔である魚がカナデを気に入ったのかを確信する。

 使い魔の力を得たカナデは、怪物たちを倒して屋上へと向かう。

 そこにはしろうさぎの姿と、ドロシーの姿があった。

 しろうさぎは、魔女の代理戦争に痺れを切らし、食料を奪い、怪物を街に放てば、使い魔と契約した奴らが集まると思い、実行に移したとのこと。
 巨大なジャバウォックを力を使って召喚。
 カナデとドロシーは共闘し、ソレを撃退。しろうさぎをリタイヤさせる。

 すべてが終わった頃、大きく伸びをしながらドロシーが問う。

「思い出した?」
「思い出した。けど、ダメだ。それは許容できない」
「それを言ったら、君の願いだって譲れないなぁ」

 突発的に始まるカナデとドロシーの戦い。

「リーダー、なにあれ」
「痴話喧嘩だろう。ほっといて帰ろう。彼らは昔からああだよ」
「たしかに。素直になればいいのにねえ」

 遅れて到着したホシとサクラコが呆れた声を放つが、当の本人たちはそれどころではない。
 これは戦争。
 最後の1体になるまで戦う魔女の代理戦争。
 勝者にはなんでも一つ願いを叶える権利が与えられる。

 回想。
 カナデとドロシーのファーストコンタクトは図書館だった。
 まだ物心つく前の幼い頃の記憶。
 ドロシーは人魚姫が好きで、カナデは臆病なライオンが好きで。
 しかし、人魚姫が泡となって物語が終わってしまうことに対して不満を持っていたドロシー。そこでカナデは、人魚姫には続編があり、魚となって広大な海のなかを冒険するんだと冗談を言ってドロシーを喜ばせる。
 お礼として『オズの魔法使い』の臆病なライオンが好きだったカナデに、ドロシーはその後の話を披露する。
 そして、その"if"をいつか本物にしようと約束をする二人。

 けれど、願いが叶うのは1つだけ。

「私がこの戦争に勝ったら、臆病なライオンのその後を"本物"にする!」
「俺がこの戦争に勝ったら、人魚姫のハッピーエンドの続編を"事実"にする!」

 ただそれだけのお話。
 お互いがお互いの、思いを巡らせた"if"の物語を叶えるための自己中心的な戦い。
 相思相愛、両片想いのどこかこじれた戦い。
 使い魔の能力という名の愛情で殴って殴られ、決着はつかず、どちらともなく倒れ込む二人。

 すぐそばには、ビスケットが一袋。
 分け合って、ひとまず仲直り。おしまい。



【設定】
●夕追町
・周囲が山に囲まれた地方都市。
・ベッドタウンの役割を担っていることから広大な駅やショッピングモールがあり、利便性が高い。
・街の外に出る手段は複数の幹線道路と西に流れる一級河川の大橋と少ない。『薔薇の魔女』の使い魔によって外界へと通じる全ての道が絶たれた。

●ビスケット戦争
・限られた食料を奪い合う子どもたちの争い。
・「ショッピングモール」以外の場所であれば、自由に食料や物資を自分のグループのものにすることができることから、揶揄とジョークを込めて「ビスケット戦争」という名前がついた。
・戦争という大仰な名前がついているが、血が流れるような争いは起きておらず、子どもができる範囲の縄張り争い/小競り合いが勃発している。
・しかし使い魔の登場により、子どもレベルの諍いから重度の怪我人が出る自体に発展していく。

●魔女の代理戦争
・童話や伝承に登場する魔女の中でもっとも優れた魔女を選ぶための戦い。
・薄暗い森の奥地や廃墟となった城の塔に住んでいる、引きこもりの魔女たちに代わり、その使い魔たちが夕追町に派遣された。その使い魔の力を利用し、子どもたちは最後の1体になるまで戦う。
・最後の1体になった使い魔と契約していたグループは、願いを1つ叶える権利が与えられる。

●グループ
・夕追町に点在するグループ。「ツリーハウス」「ホームセンター」「マーケット」「アクアショップ」「ホスピタル」など。

・「ツリーハウス」−−"夕追桜山公園"という百メートル級の山を拠点とするグループ。グループ間の仲裁を買って出ている。
・「ホームセンター」−−大型小売店を拠点とするグループ。生活必需品など役に立つ物資が多いことから拠点にされている。
・「マーケット」−−食料品店を拠点とするグループ。もともと食料が多く、それを保管する設備が揃っていたため拠点にされている。
・「アクアショップ」−−熱帯魚専門店を拠点とする単騎グループ。ドロシーと呼ばれる少女が所属している。綺麗な魚たちがいるだけ。
・「ホスピタル」−−争いを好まない/食料を自力で確保できない/争う意思表示をしたくないなど様々な理由で食料確保をしない/できない子どもたちが集まるグループ。全グループは、ホスピタルに一定量の食料を供給することがグループ間のルールとして定められている。

「ショッピングモール」−−夕追町唯一の大型百貨店。この場所の食料だけは、全グループに平等に分配することがグループ間のルールとして定められている。



【登場人物】
●湊 カナデ
・「ツリーハウス」所属。
・『海の魔女』の使い魔・人魚姫(モデル『人魚姫』)の力を借り受けている。
・グループ会合にホシとともに参加していて「ツリーハウス」の副官の立ち位置にいる。
・過去にドロシーのために語った『人魚姫』のその後を"事実"にするため、魔女の代理戦争を勝ち抜くことを決意する。
・『オズの魔法使い』の臆病なライオンが好きであり、力はあるが臆病ゆえにヒトを傷つけないのは欠点ではなく美徳であると思い、幼い頃は臆病なライオンのその後に思いを巡らせていた。そのため、争いを好まず仲裁を行う「ツリーハウス」の理念に惹かれ、所属している。

●ドロシー
・ビスケット戦争唯一の単騎グループ「アクアショップ」リーダー
・『絆の魔女』の使い魔・トト(モデル『オズの魔法使い』)の力を借り受けている。
・魔女の代理戦争の勝者はグループ単位のため、願いを叶える権利を独占しようと、たった一人のグループを立ち上げた。
・使い魔の力を前にしても恐れを見せず勇敢に立ち向かうほどには肝が座っている。
・ドロシーの願いは、臆病なライオンのその後を"事実"にすること。
・湊カナデと幼なじみであり、お互い言葉にはしないが両想いでもある。しかし、お互いがお互いの、思いを巡らせた"if"の物語を叶えるために対立している。

【武器/能力】
・回転式拳銃(リボルバー)−−モデルガン。幼い頃、縁日のくじ引きで当てた湊カナデにもらった思い出深い代物。
・突風−−『オズの魔法使い』由来の力。ドロシーとペットのトトが竜巻によってオズの国に飛ばされたところから着想を得ている。拳銃から放たれる突風に負けた相手は意識を失い、任意の場所に吹き飛ばされる。

●穏田 ホシ
・「ツリーハウス」リーダー。
・整髪料でオールバッグにした髪型が特徴的であり、見た目、性格ともに理知的。
・落ち着きと決断力があり、「ツリーハウス」の面々を引っ張っている。グループ間の仲裁役を請け負う方針にしたのもホシ自身。
・しかしながら、大人が眠りにつき、外に出られなくなった状況下で山の頂上にツリーハウスを作って生活するという部分を鑑みるに、登場人物の中では一番子どもらしい一面を持っている。


●星宮 サクラコ
・「ツリーハウス」所属。
・気が強く、真っ当な正義感を持っている。

●トト
・『絆の魔女』の使い魔。モフモフの茶色い大型犬。
・ドロシーに力を貸している。

●カエル
・『薔薇の魔女』の使い魔(モデル『眠れる森の美女』)。
・夕追町の大人たちを眠りにつかせ、外界へと通じる道を陥落させた張本人。
・魔女たちの代理戦争に参加することはなく、審判として陥落させた大橋の残骸の上で暇を持て余している。


【今後の展開】
・『13体の魔女の使い魔たちが夕追町にいること』『そのうち1体になれば、大人たちは目覚め、街の外に出ることができること』『最後の1体になったグループに1つだけ願いを叶える権利が与えられること』がグループ会合で発表される。その時点で主要グループと使い魔は契約状態にあり、グループ間での闘争が本格化していく。子どもの諍いレベルだったビスケット戦争が、使い魔の力を使った闘争にまで発展し、とうとう怪我人が出始める。
・グループ間の仲裁に入る「ツリーハウス」、人海戦術で活動範囲を増やす「ホームセンター」、食料確保を最優先に動く「マーケット」、不穏な動きを見せる「ターミナル」、想い人のためにたった一人で暗躍する「アクアショップ」
・新登場のグループ「ターミナル」を含めた五つのグループが使い魔の力を使って、新たなビスケット戦争を繰り広げていく。
・『子どもたちだけの世界』ということもあり、シリアス方面だけではなく、大人がいない世界での子どもたちと使い魔のちょっとおかしな日常も描いていきたい。
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