第4話 食トレ
文字数 980文字
腕立て50回、腹筋50回、背筋50回、スクワット50回、体幹トレーニングなどなど。
俺はこういったメニューを毎日、朝と夜にやっている。それなのに俺は未だにユウに力比べで勝っていない。
何故だ。俺はこうして毎日トレーニングに励んでいるというのに、ユウはきっと今、俺に今日買わせたマシュマロを食べていることだろう。
「ん?」
俺はマシュマロという言葉にふとあることを思い出した。ユウの体は一見引き締まったスレンダーな体つきをしている。だが、この前あいつは女友達にあることを愚痴っていた。それは。
『最近、美味しいもの食べ過ぎて、お腹に肉着いちゃったよ~』
と。俺はてっきりユウの体は筋肉質で腕も脚も腹筋もバキバキだと思っていた。だが、それは違って、あいつは見た目に反して体がマシュマロみたいに柔らかいんだ。つまり剛より柔。俺は今からマシュマロ体型を目指す!!
そして、時は流れ、1週間後。
「さぁ、今回も勝負してもらうぞ、ユウ」
俺は放課後の教室で、机の上に座るユウに向けて、そう言った。だが、ユウは何故か目を見開いて、口もぽかんと空いている。
ほほう。俺の変化に驚いているな。俺とユウのクラスは違うからこの1週間、ユウだけには会わないように陰ながら努力してきたからな。体重も無理やり15キロ以上増やし、筋トレも一切していない。つまり俺はマシュマロと化している!
「今回の勝負も腕相撲だ!」
「わかった。わかったけど、その、えーっと、ストレス?」
「はぁ?何言っているんだ、ユウ。確かにユウに負け続けて微量ながらストレスは溜まっているけど、俺は最終的に勝てばよろしい、と思っているから大したストレスはないぞ」
「そ、そう。それならいいんだけど、さ。とりあえず、腕相撲ね。さっさと勝負しちゃお」
と、俺の方を全く見ずにユウはそう言って右腕を差し出した。俺もユウの右腕に合わせるように右腕を差し出した。
特訓の成果が出ているな。前まではユウと俺の腕の太さは俺の方が2倍程度太かったが、今は違う。2.5倍くらいになっている。そして、マシュマロみたいな感触もきっと俺の方が上だ。
そして、俺とユウは何の合図も無しに、腕に力を込めた。
決着は一瞬だった。俺は腕と共に体が右へと吹っ飛ばされ、仰向けになって倒れていた。そして、俺は右腕で目を隠しながら。
「明日からダイエットします」
と呟いた。体型は1週間で戻った。
俺はこういったメニューを毎日、朝と夜にやっている。それなのに俺は未だにユウに力比べで勝っていない。
何故だ。俺はこうして毎日トレーニングに励んでいるというのに、ユウはきっと今、俺に今日買わせたマシュマロを食べていることだろう。
「ん?」
俺はマシュマロという言葉にふとあることを思い出した。ユウの体は一見引き締まったスレンダーな体つきをしている。だが、この前あいつは女友達にあることを愚痴っていた。それは。
『最近、美味しいもの食べ過ぎて、お腹に肉着いちゃったよ~』
と。俺はてっきりユウの体は筋肉質で腕も脚も腹筋もバキバキだと思っていた。だが、それは違って、あいつは見た目に反して体がマシュマロみたいに柔らかいんだ。つまり剛より柔。俺は今からマシュマロ体型を目指す!!
そして、時は流れ、1週間後。
「さぁ、今回も勝負してもらうぞ、ユウ」
俺は放課後の教室で、机の上に座るユウに向けて、そう言った。だが、ユウは何故か目を見開いて、口もぽかんと空いている。
ほほう。俺の変化に驚いているな。俺とユウのクラスは違うからこの1週間、ユウだけには会わないように陰ながら努力してきたからな。体重も無理やり15キロ以上増やし、筋トレも一切していない。つまり俺はマシュマロと化している!
「今回の勝負も腕相撲だ!」
「わかった。わかったけど、その、えーっと、ストレス?」
「はぁ?何言っているんだ、ユウ。確かにユウに負け続けて微量ながらストレスは溜まっているけど、俺は最終的に勝てばよろしい、と思っているから大したストレスはないぞ」
「そ、そう。それならいいんだけど、さ。とりあえず、腕相撲ね。さっさと勝負しちゃお」
と、俺の方を全く見ずにユウはそう言って右腕を差し出した。俺もユウの右腕に合わせるように右腕を差し出した。
特訓の成果が出ているな。前まではユウと俺の腕の太さは俺の方が2倍程度太かったが、今は違う。2.5倍くらいになっている。そして、マシュマロみたいな感触もきっと俺の方が上だ。
そして、俺とユウは何の合図も無しに、腕に力を込めた。
決着は一瞬だった。俺は腕と共に体が右へと吹っ飛ばされ、仰向けになって倒れていた。そして、俺は右腕で目を隠しながら。
「明日からダイエットします」
と呟いた。体型は1週間で戻った。