第2話2
文字数 300文字
数日後、再びモフモフ軍団が襲来した。
「き、来たぞ~!」
リヒャルトは一人、広場で軍団を待ち受けていた。
「にゃむ~」
「にゃにゃにゃ~」
「なむ~」
やっぱりかわいい!僕らは自然に微笑んでしまった。
しかし、リヒャルトは真顔だった。
駆け寄ってくる軍団に、何かを投げつけた。
マタタビだった。
彼は猫じゃらしを懐から取り出すと、猫たちを手玉に取った。
そして、用意していた大きな白い袋の中に、猫を次々に放り込んで行った。
軍団が袋の中にすべて収まると、リヒャルトは口を縄で結わいた。
「じゃあ、こいつらを村の外に放り投げてくる」
「あ、あんたどうして、奴らのかわいさに動じなかったんだ?」
ヴォルフが尋ねた。
「俺は犬派だからだ」