プロット

【起】
　小学４年生の女の子・山野ナツナは、木登りをしたりするなど元気で活発である。ナツナが通う村の小学校は、全校児童が５人しかいないのでみんな仲良しである。夏休みのある日、ナツナは同じクラスで６年生の男の子・影山ケンゴとお互いに言い合ってしまう。

【承】
　そんな時、ナツナはハイキングを兼ねて小さい子といっしょにどうくつ探検をすることになった。仲たがいしていたケンゴもナツナたちの仲間に入ると、小学校に通う５人全員でどうくつを進み続けている。

【転】
　どうくつの途中で見つけたトロッコに乗ると、ナツナたちの前にいきなりてんぐが現れた。ナツナたちが乗ったトロッコは、てんぐの行く方向に従ってどうくつの奥へと進んで行った。どうくつの奥にある３つの宝箱のうち、本物は１つだけで、残り２つを選んだらみんなこの世からいなくなってしまう。

【結】
　ナツナはてんぐの前に出ると、運を天にまかせて左にある宝箱を選ぶことにした。てんぐがその宝箱を開けると、そこには小判や宝石がびっくりしそうなくらいにいっぱい入っていた。どうくつの外へ戻ると、宝物のことはナツナたちだけのひみつにすることにした。不思議で楽しかった夏の思い出を抱きながら、それぞれの家路へ向かって歩いている。