第1話

文字数 599文字

なま暖かい5月の昼下がり、
バスから降りて、
その通りを歩き始めた時から、
私には奇妙な予感があった。

予感……。
予感……。
予感……。

予感、予感、予感×10……。

はっと、私は
思うよりも先に、空を見上げた。

何かが、もの凄い勢いで
私の頭に迫り来る予感・・・・・・!!!!*□*;

「あああっ……!!

ガッシャアーーーーン!!!!

「きゃああっ!!
「うわあっ、何だ??!

ざわざわ、ざわざわ。

路上で倒れた私の頭の
50センチほど先で、
すぐ側の高層マンションから落下した
植木鉢が、粉々に砕け散っていた。

直撃していれば、即死だったと思う。

……ええ、私は、
大きすぎる予感のプレッシャーに押し潰され、
植木鉢が当たる前に、
気絶して倒れただけだったのです(笑)。

全くツイている!!
私って、なんて運のいい人間なんだろう?!!

……と、その翌日に受けた
スーパーのパートの面接で力説したのですが、
店長のツボにははまらなかったみたいで、
「へえ・・・。スゴイね~-_-」でサラッと流されて、
結局不採用とされました。

今は空前の人手不足と言われているのに、
こんなことって……(泣泣)。

でも、ここで落とされる予感も、
実は微妙にしていたから・・・・・・。

また当たっちゃって、うーん、
何というか、だなぁ・・・・・・(苦哀笑)。



〈完〉
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