第1話
文字数 351文字
「お疲れさん」
深夜のナースステーション。カウンター越しに声を掛けられる。
「森原さん」
声の主を振り返る。交通事故の骨折で入院し、退院間近の患者さんだ。
「わりい、寝られなくてな。飲み物を買いにきた」
ほら、と手に持ったペットボトルを見せてくる。病院の消灯時間は早い。若い人には確かに早すぎる消灯時間だとは思う。
「滝田さん、この間も夜勤だっただろ?」
曖昧に笑う。同僚の子供が熱を出したので急遽夜勤になった。夜勤が続く。
「ほら、こいつでも飲んで休んで」
自販機に売られている缶のココアがカウンターに置かれる。
「じゃあ、おやすみ」
手を振りながら自分の病室に戻っていく。
時計を見る。あと10分で休憩の交代時間。24時50分、甘いココアで一息つく。
ナースコールが鳴る。もう一息だ。患者さんの元に向かった。
深夜のナースステーション。カウンター越しに声を掛けられる。
「森原さん」
声の主を振り返る。交通事故の骨折で入院し、退院間近の患者さんだ。
「わりい、寝られなくてな。飲み物を買いにきた」
ほら、と手に持ったペットボトルを見せてくる。病院の消灯時間は早い。若い人には確かに早すぎる消灯時間だとは思う。
「滝田さん、この間も夜勤だっただろ?」
曖昧に笑う。同僚の子供が熱を出したので急遽夜勤になった。夜勤が続く。
「ほら、こいつでも飲んで休んで」
自販機に売られている缶のココアがカウンターに置かれる。
「じゃあ、おやすみ」
手を振りながら自分の病室に戻っていく。
時計を見る。あと10分で休憩の交代時間。24時50分、甘いココアで一息つく。
ナースコールが鳴る。もう一息だ。患者さんの元に向かった。