プロット

文字数 1,953文字

概要:
中国をモデルとした国で、仕え先である皇太子と彼の腹心の部下の間でゆれる少女を描いたラブストーリー。最終的には部下(刘天狼)にかたむく展開を予想させたいので、このような題になっている。


特色:
中華ファンタジーであること。ふたりの男性に取りあわれる女性という、女の子に向けたストーリー展開。


舞台:
むかしむかし、とある東の国央国(おうこく)。モデルは唐代の中国だが作中では一切明記をしない。
三方に山、東に海を構える屈指の大国で、まわりにはいくつかの小国が点在すれば央には全く手出しができない状態。建国当時から国を収める李氏のもと、長く平和が続いている。


プロット(ストーリー):

起 名門貴族・呉興沈氏の長女であり、美しく聡明な少女・沈媛(しんえん)は、当代の帝の第一皇子・李俶(りしゅく)に嫁いだきり消息不明の妹を探すべく、李俶の女官になるための試験を受け、見事合格する。
沈媛は直接宮廷に入り、給仕をしたり掃除をしたりといった家事を通して李俶に仕えることになる。よく機転が聞き、明るくかわいらしい沈媛は李俶にもすぐに気に入られ、その寵愛は後宮へ入ることを李俶自ら勧めるほどであったが、妹探しに必死の沈媛はそのような余裕もない。同僚の女官や兵士たちに訪ねて回るが、これといった情報も見つからない。
痺れを切らした沈媛は、ある日の夜中、打首覚悟で李俶の部屋に忍び込む。当然ながら、足を踏み入れた瞬間に手早く捕らえられ、部屋の外に引きずられていってしまう。「貴様は誰だ」……低い声で訪ねてくる男、彼こそが、この国の「南軍」を率いる若き天才、将軍の刘天狼(りゅうてんろう)だった。
※この国には二つの軍があり、そのうちの一つが南軍。もう一つが北軍。それぞれはそこからまた複数の郡に分かれていく。要するに、皇帝直属の軍隊。刘天狼の直接の上司は皇帝だが、李俶に気に入られ、彼のところに出入りしている、というイメージ。

承 天狼は沈媛の目的を理解し、その優しい心を痛めて、自分も協力すると申し出る。もちろん完全に信頼されたわけではなく、見張りも兼ねての協力だと分かっていたが、沈媛はそれを嬉しく思い、二人は協力関係を結ぶ。
一方、李俶の沈媛への寵愛は度合いを増していき、用もないのに部屋に召し上げられ、彼の話し相手になることも多くなってきた。そこで沈媛は、彼が偉大な皇帝に見合う皇太子でいることに強いプレッシャーを感じていることを知る。また、李俶の視察に付き添うあいだに、彼がとても優しく、思いやりのある人間だと理解しはじめた沈媛は、ただのおぼっちゃまだという印象を改める。
※ここでふたりの男性の性質や考え方が分かるエピソードをいくつかはさみ込む。

転 共に行動するうちに、天狼との仲が深まっていく。沈媛は彼に特別な想いを抱き、天狼もそれは同じであった。しかし、皇太子である李俶がいまだに妃を娶っていないことに痺れを切らした皇帝が彼のために娘を見繕うように命令を下し、沈媛はその一人に選ばれてしまう。仕方のないことだと諦めようとする沈媛と天狼。
結婚式がやってきて、行程を七日間かけてこなした後、李俶と沈媛は式の中でも最後の儀式に取り掛かる。それはこの国の神に相手を愛することを永遠に誓い、結婚の儀式の時にだけ用いられる特別な酒を酌み交わすというもの。
しかし、沈媛が誓いの言葉を口にし、酒に口をつけようとしたその時、突如部屋に兵士たちが押し寄せてくる。南軍と対をなす北軍の将軍が反乱を起こし、宮廷掌握にかかったのだ。
天狼率いる南軍が必死に押し留めようとするが、いかに鍛えられた男たちであっても、ほぼ同数の軍に押されれば無事ではすまない。兵士たちに紛れて戦おうとする沈媛もあっさり敵に捉えられ、捕虜になってしまう。

結 牢に入れられた沈媛。外の様子がわからず、李俶や妹、そして天狼の身をあんじ、無理矢理牢から逃げ出して様子を見ようとする。
すっかり宮廷を制圧した北軍の将軍が、妹を傍において宴会をしているではないか。実は、沈媛の両親は北軍に与しており、妹は以前から計画されていた反乱計画のシンボルとして将軍に売られていたのであった。何もできない自分に苦しむ沈媛。
そこに天狼が駆けつけてきて、李俶を含む生き残りたちが集まる拠点へと、泣く沈媛を連れていってくれる。南軍と皇族たちは、北軍を討つため、白旗を挙げたという偽の情報を流して撤退していたのだった。彼らは打開策が見つからずに悩むが、沈媛の奇抜なアイデアでみごと権威を取り戻す。
沈媛たちは平和な生活を取り戻す。李俶と天狼は上司部下の前に中のいい親友だったはずだが、沈媛を巡ってライバル関係になる。沈媛は天狼を選び、二人は結婚する。




時間がなく、未成熟なプロットではあるが、アップしておく。以上。





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