こちょこちょ作戦

文字数 1,177文字

 物語は作戦、コチョコチョ、が発動された所から始まる。
 私は神だ!!・・・続きをとくとみよ!!

 コチョコチョコチョコチョ、火神 空の左手がこの効果音を彷彿とさせる動きで、
 水鏡 陸の右横腹を捉えて、連続攻撃を浴びせている。

「あははははははははは!!や、やめ、あははははははは!!」

「ハハハ!!苦しめ、苦しめ!!」

「あっはははは!!やめて、やめ、やめてくれ、あははははははは!!」

「やめろと言われて本当にやめるバカがいると思うか?」

 ハッ、トッ、ヤッ!ゲーム画面からキャラクターの攻撃する声が聞こえてくる、
 その声とほぼ同時に、水鏡 陸の操るキャラクターのヒットポイントゲージが減っていく。

「な、おま、あははははははは!!おまえ、ズ、あははははははは!!ズルいぞ!あははははははは!!」

「ズルくなどない!!お前の強さが反則級なのがいけないのだ!!」

「い、いや、あははははははは!!ふ、ふつうに、あははははははは!!ズ、ズルいから!!あははははははは!!
あははははははは!!や、やめろい!!」

 水鏡 陸が勢い良く、火神 空を振り払う、と同時に、ウィナー!と爽快な音声がゲーム画面から流れてくる。

「そこまでして僕に勝ちたいのか!?お前は!?」

 水鏡 陸

「ああ、勝ちたいね!ていうかもう、勝ったし!!」

 火神 空

「そもそも、片手でゲームをするなんて器用な真似が出来るなら、普通にやっても強いもんじゃないの!?」

 水鏡 陸

「クソ!!普通にやっても強くない、勝てないから、こんな手を使ったんだよ!!」

 火神 空、私(神)の顔が右へ左へ。

「もう、強い強くないとかより、どうやって片手でゲームをやってたのかの方が気になるんだけど!?」

 水鏡 陸

「強くない強くないないって言うな!!」

 火神 空

「俺は!!死ぬほどゲームをしてるんだ!!」

 火神 空

「遊びだけどな・・・」

 水鏡 陸

「俺は!!この指が動かなくなるくらいゲームをしてるんだ!!」

 火神 空 

「ちゃんと休憩をはさもうね」

 水鏡 陸

「俺は!!眠たい目をこすって、血反吐を吐くくらいゲームをしてるんだ!!」

 火神 空

「・・・好きだからだろ」

 水鏡 陸

「俺の努力を、努力した時間を返せ!!」

 火神 空

「・・・楽しかったただろ?」

 水鏡 陸

「俺は!!クソ!!48戦・・・48ッ敗・・・一回くらい勝ちたかった!!」

 火神 空

「今、勝ってたけどね」

 水鏡 陸

「そうだった!!」

 火神 空、疲れるわ!!ハァハァハァ・・・

 こうして今日も二人の日常は平和に過ぎ去っていく・・・
 私は神だ!!・・・二人とも楽しそうでなにより!!

 続く!!
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登場人物紹介

今作の主人公、「水鏡 陸(みかがみ りく)」16歳、高校1年生


基本ノンアクティブな青年、親友の火神 空と何でも無い日常を過ごしている、

オタクである。


アイコンをいじるのは、リア充みたいで嫌だという理由からデフォルトである。

水鏡 陸の親友、「火神 空(かがみ くう)」16歳、高校1年生


そこそこアクティブな青年、親友の水鏡 陸と何でも無い日常を過ごしている、

同じく、オタクである。


アイコン奥に写っているのは、親友の水鏡 陸で、陸からは、

僕が写っているから変えろと言われているが、かえる様子は全く無い様だ。

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