第2話 花美哉 ②

文字数 876文字

花美哉②

〜スカイブルー H①〜


2032年6月上旬


さて

3歳牝馬路線である


左後脚が長く

スカイブルーの馬

キウタ


有馬記念当日のメイクデビュー

中山 芝 1,800

スカイブルーロケットを発動させ

優勝

その後、抽選を首尾よく通過して

チューリップ賞に出走する

3着

桜の切符を手にした


2戦目で桜切符を掴んだ

将来性豊かな3歳牝馬は

晴れてG1の大舞台に、


3本とスカイブルーは着地した


10番人気だった


7着


3戦目で桜花賞7着

大健闘だった


フローラS  GⅡ、スイートピーSを検討したが

賞金面で除外の可能性もあり、

照準をカーネーションCに定めた


2着


優勝はチャリという牝馬だった



桜花賞を勝ったのは

ほっぺがぷくっとした

ポッコ

オークスを優勝したのは

紫の馬パプルだった

共に2着馬はお互いであり

2032年 3歳牝馬路線はこの2強が、

秋華賞でどう決着をつけるかということが

優駿牝馬の後の囁きであった



さて、キウタだが

馬主はソソス

美浦のミホー厩舎

我がハミル牧場の3歳牡馬ヒメヒコと同じである

牧場がチャチャ牧場だった

零細牧場、あゝ、どちらもである

とりわけチャチャ牧場に至っては、

キウタが走らないことには、経営が危ぶまれるほどだった

偶然、3歳牡牝が同一の馬主、厩舎ということで

ハミル牧場とチャチャ牧場は友好関係を築いていた


チャチャ牧場は北海道は日高地方に馬馬を構えていたが、

ハミル牧場は静岡を馬馬としていた


静岡のその場所は、

美浦と栗東の、丁度、ど真ん中に、あった

太平洋がもたらす気候は、海風の影響もあり

夏は割と涼しく冬は暖かいのだった


美浦、栗東、どちらからも3〜4時間ほど


交通、交通、交通である


・・・


3歳牝馬キウタ

1勝馬クラスの次走が決まった


馬主 ソソス

調教師 ミホー

牧場主 チャチャ

三者会談


その素質を見込んだ上での挑戦であった

相手が強いほど成長曲線は角度を増す


歴戦の古馬牝馬に胸を借りる

否、負かしに行く

夏の札幌 クイーンS  GⅢ


除外の場合はそのまま札幌の

条件戦で3人の意思は呼応した


スカイブルーの左後ろ脚

キウタ

花美哉は静岡で嘶いた

ヒヒーン


両の眼は君の大好きな景色を捉えていた


今日の富士は

ホワイトだった

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登場人物紹介

花美哉 ハミヤ 1歳牡馬

静岡ハミル牧場

父アイルトン 母ローズ

ユタタ

静岡ハミル牧場長

36歳

ヨウコ 38歳

静岡ハミル牧場

ユタタの恋人 

ソソス53歳

ヒメヒコ・キウタの馬主

建設会社サッサ 代表取締役社長

ヒメヒコ 3歳牡馬

6戦2勝

ダート未勝利・伏竜S優勝

本賞金1,400万円


フリクリ 3歳牡馬

5戦5勝

皐月賞・ダービー 2冠

ホープフルS 優勝

チャチャ 48歳

日高チャチャ牧場長

スカイブルーの左後脚キウタの生産牧場

キウタ 3歳牝馬

スカイブルー の左後足


新馬勝ち 有馬記念当日

チューリップ賞 3着

桜花賞  7着

ポッコ 3歳牝馬

ほっぺがポッコリ

2032年桜花賞馬

パプル 3歳牝馬

紫の馬パプル

ナナナジョッキーのお手馬

2032年オークス馬


ナナナジョッキー 美浦所属フリー

20歳

タッタラー 3歳牡馬

皐月賞・ダービー共に2着

フリクリに後塵


栗東のリトー調教師

管理馬 フリクリ

美浦のミホー調教師

管理馬 ヒメヒコ・キウタ

キウタ

出産時

父  ダンサー  母シング

静岡ハミル牧場

ハミル 

ナレーション

チャリ

3歳牝馬

カーネーションC 優勝

4戦3勝

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