第1話

文字数 644文字

プロット

起)日差あかりの通う花々市立上岡小学校には、不思議な魅力のある布紙蒐先生がいた。週に1度、司書の先生として図書室にあらわれる、どこか人間離れしたキレイさを持つその人が、上岡小学校賑わせる、バケモノの噂に関係しているのでは?と考えたあかりは、彼を観察することに決める。

承)ある日、あかりのクラスに折紙アキラが転校してくる。やさしい笑顔で、誰とでも分け隔てなく接する彼は直ぐモテモテに。あかりも少しドキドキするが、それよりも布紙先生の観察を優先する。放課後の図書室。あかりは、アヤシイ会話をする布紙先生とアキラの姿を見つける。これはスクープ!?と思っていると、あかりは図書室の中で、バケモノに遭遇してしまう。バケモノに襲われる直前、あかりを助けてくれたのは、アキラだった。

転)アキラが明かしてくれたのは、折紙の家のヒミツ。折紙家は、本に閉じ込められた思いが暴走して、バケモノになったものを退治する家で、布紙先生はなんとアキラの式神!様々な学校で図書館の司書をする中で、本を見張り、バケモノの有無をアキラに伝える役目をしていたことが分かる。あかりは、バケモノに奪われてしまった眼鏡を取り戻すため、アキラのバケモノ退治に同行する。

結)バケモノがいなくなり、平和を取り戻した上岡小学校。アキラは次の学校へと転校してしまう。「また会える?」「君の周りにバケモノがあらわれたらね」「それは……あんまりうれしくないな」ふたりは別れのあいさつをし、アキラと布紙先生のヒミツはあかりの胸にしまわれた。
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