第1話

文字数 814文字

起)レト王国の王子ルーンは大臣との争いに敗れ地方に追放されるが、追放先の領主パルセイネツの娘パフランと恋に落ちる。大臣はルーン王子暗殺を謀るがパフランが毒殺を阻止する。暗殺に失敗した大臣はルーンがパルセイネツと組み反乱を起こそうとしていると主張し、追討軍を派遣する。ルーンはパフランとの未来をつかむために、パルセイネツと共に挙兵する。

承)首都の反大臣派の協力もありパルセイネツ軍は一気に首都を掌握する。ルーンは即位しようとするが廷臣とパルセイネツの間で紛争が起こるが、ルーンはパフランと結婚してパルセイネツに味方し廷臣たちと敵対する。潜伏していた大臣が機を見て挙兵しルーンは危機に陥る。パルセイネツ領への撤退戦でルーンは討ち取られパルセイネツ軍も壊滅する。

転)降伏したパルセイネツ領でパフランは、農民に匿われてエルルーンを生み育てる。大臣の子ギルディは王女をめとり自ら王に即位しようと企み、邪魔者を排除する恐怖政治を行う。エルルーンは仲間を集めて挙兵し、味方を増やし各地と信頼関係を築きながら進軍する。味方の少ないギルディは逃亡し、エルルーンは王へ即位する。

結)20年の内戦は終わり、エルルーン王はパルセイネツの師弟を重用するが、他の者の不満が強くならないように首都の学者や地方の有力者に協力を仰ぎ、公正な国家運営を心掛ける。パルセイネツの子弟たちはエルルーン王から公爵の称号を賜り、大貴族パルセイネツ家が成立した。

あらすじ
大貴族パルセイネツ家の成立の物語。レト王国の社会が変動する中で地方勢力と都の勢力の長い抗争が起こる。パルセイネツなどの地方勢力を味方につけたルーン王子と大臣など都の官僚に擁立されたラード王子。20年の長きにわたり世代をも超える戦いの中、逆転に次ぐ逆転の末に勝利したパルセイネツ家とルーンの子エルルーン王は仲間への過度な優遇は争いの原因になると反省し、公正な社会を目指した新しい国づくりを始めたのであった。
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