第1話
文字数 436文字
「なんで、駄目なんですか!」
役所に結婚の届けを出しに来たところ。
私は受理できないと言われてしまった。
「だって、あなたはまだ16歳でしょう。結婚は18歳からと法律で決まっていますから」
お堅そうな役場の人間が溜息を吐いてくる。
こっちはすぐにでも結婚したいというのに。
「前は16歳で結婚できたじゃないですか!」
「昔は昔。今は今です」
かつて女性の結婚できる年齢は16歳からだった。
だが、今年になって成人年齢が男女ともに18歳と改められたのだ。私が憤っていると、後ろから別の女性が受付にやってきた。
「あのー、私ってば16歳なんですけど。結婚届を出せますか?」
「はい。確かに受理しました」
あっさりと後から来た16歳女性の結婚届を受け取る役人。
「ちょっと、何でその人は良くて私は駄目なの!?」
私が詰め寄ると、役所の担当者は淡々と答えた。
「今年の4月1日までに16歳になっている人は結婚可能なんです。あなたの誕生日は4月2日ですから18歳まで待っていただくことになります」
役所に結婚の届けを出しに来たところ。
私は受理できないと言われてしまった。
「だって、あなたはまだ16歳でしょう。結婚は18歳からと法律で決まっていますから」
お堅そうな役場の人間が溜息を吐いてくる。
こっちはすぐにでも結婚したいというのに。
「前は16歳で結婚できたじゃないですか!」
「昔は昔。今は今です」
かつて女性の結婚できる年齢は16歳からだった。
だが、今年になって成人年齢が男女ともに18歳と改められたのだ。私が憤っていると、後ろから別の女性が受付にやってきた。
「あのー、私ってば16歳なんですけど。結婚届を出せますか?」
「はい。確かに受理しました」
あっさりと後から来た16歳女性の結婚届を受け取る役人。
「ちょっと、何でその人は良くて私は駄目なの!?」
私が詰め寄ると、役所の担当者は淡々と答えた。
「今年の4月1日までに16歳になっている人は結婚可能なんです。あなたの誕生日は4月2日ですから18歳まで待っていただくことになります」