お月さまのおまじない
文字数 385文字
僕のクラスでは『おまじない』が流行っている。
手のひらにペンでクレーターを描くと、運勢が上がるらしい。
クレーターといえば月、つまり「ツキ」をつかむってわけ。
ほんとかなぁ。ま、とりあえず描いておこう。僕はペンでクレーターを描いた。
「優斗くんもおまじないやるんだ」
クラスの美咲ちゃんが、僕の手の中を覗き込んできた。
「まぁ、いいことあるかなって」
「ねぇ聞いて、このおまじないをしている人と手を合わせたらね、いいことが二倍になるんだって」
「いいこと?」
美咲ちゃんは手を広げて僕に見せた。
手の中にピンク色のペンでクレーターが描いてあった。
「ほら、手を合わせて」
僕は、美咲ちゃんの手に僕の手をピッタリと合わせた。
美咲ちゃんは、意味ありげに僕を見て、にこにこしている。
「優斗くん。これはね。お月さまとお月さまで、二人は『ツキ合う』っておまじないなんだよ」
僕の顔は、真っ赤な太陽になった。
手のひらにペンでクレーターを描くと、運勢が上がるらしい。
クレーターといえば月、つまり「ツキ」をつかむってわけ。
ほんとかなぁ。ま、とりあえず描いておこう。僕はペンでクレーターを描いた。
「優斗くんもおまじないやるんだ」
クラスの美咲ちゃんが、僕の手の中を覗き込んできた。
「まぁ、いいことあるかなって」
「ねぇ聞いて、このおまじないをしている人と手を合わせたらね、いいことが二倍になるんだって」
「いいこと?」
美咲ちゃんは手を広げて僕に見せた。
手の中にピンク色のペンでクレーターが描いてあった。
「ほら、手を合わせて」
僕は、美咲ちゃんの手に僕の手をピッタリと合わせた。
美咲ちゃんは、意味ありげに僕を見て、にこにこしている。
「優斗くん。これはね。お月さまとお月さまで、二人は『ツキ合う』っておまじないなんだよ」
僕の顔は、真っ赤な太陽になった。