第4話

文字数 414文字

まりかはうれしくなって、どんどんそらへのぼっていきました。ちょうちょたちよりたかく、くものうえへ!なんてきもちがいいんでしょう。
まちはおもちゃのようにちいさく、みえるのは、あおいそらと、きんいろのたいようだけ。
まりかは、たいようにむかってとんでいきました。あたりは、きんいろのひかりでいっぱいです。ブレスレットのきいろのいしが、きらきらとかがやきました。

きがつくと、きんいろのひかりのなかに、だれかがたっているのがみえました。
「まりか、ひさしぶりだね」
「おじいちゃん!」
それは、きょねんなくなった、まりかのだいすきなおじいちゃんなのです。
「たんじょうび、おめでとう。おじいちゃんはいつも、まりかのそばにいるからね。だいすきだよ」
おじいちゃんはまりかのあたまをなで、やさしいこえでいいました。まりかはむねがいっぱいになりました。
きいろいいしがひかると、あたたかいきんいろのひかりがまわりにみちて、なにもみえなくなってしまいました。
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