第1話

文字数 324文字

親の実家の話。旅というより帰省なのだが……。
親の実家は島だ。船でしか行けない。
自転車でも1時間かそれくらいで一周できるくらいの島の大きさだ。

最近その島が観光地化し始めている。店も増えて今年か来年にはホテルができるそうだ。
だが島自体は過疎化が進み親の実家もかなり荒れ始めている。
昔ここで祖父母も交えてバーベキューをしたな、ここで着替えをしたな、海水浴の休憩をした……など思い出が鮮明に蘇ってくる。今では荒れ放題になっていてなんとか形が残っている程度。

どんどん荒れ、観光地化で変わっていく思い出の土地。
変わっていくのは少し悲しいけれど私の思い出はいつまでも綺麗なままで、きっとこの海もいつまでも太陽の光を照らしいて輝いているのだろう。
そうあってほしい。
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