『神話』と[守護神]
文字数 994文字
何もない空間に現れた『神』バーナリアは、一年間かけて世界を創造した。海に浮かぶ一つの大きな大陸、[Original]である。
[Original]は気候により、五つの地方に分類される。
豊かな四季のミルド地方、湿地帯のカルク地方、広大なサバンナのクィン地方、雪原のフィロ地方、険しい山脈のポーン地方。
バーナリアは五種類の生物をかたどった[守護神]を創造し、それぞれの地方を守るよう命じて眠りについた。
[守護神]は地方を守り、後に誕生する人間と交流しながら暮らしていた。
しかしある時、隕石が[Original]に飛来することを予知し、バーナリアが目覚める。
バーナリアと[守護神]達は結集して隕石から[Original]を守ったが、隕石の一部がカルク地方に衝突し、[Original]は五つの[島]に分裂してしまった。
その際カルク地方の[守護神]が犠牲となり、心を痛めたバーナリアと四体の[守護神]達は祈祷のため、永い眠りについた。
隕石が飛来してから長い年月が経過した現在、バーナリア達による祈りのおかげか、人間による大きな争いは起きず、平和が続いている。
人々は[守護神]と同じ動物を尊重し、各地の教会ではその[島]の[守護神]を奉っている。
また、バーナリアは[獣の記憶]と呼ばれる力を数十人の人間に与え、その人間達は[守護神]と共に[島]の平和のために協力したという文献もあるが、認知度は低いようだ。
【[白鳥]】
ミルド地方を護る[守護神]。夜を連想させる色の白鳥の姿。
迫り来る大津波から人々を誘導し、命を護ったという伝説が残されている。
【[蝙蝠]】
カルク地方を護る[守護神]。夕日を連想させる色の蝙蝠の姿。
隕石の衝突を食い止めたという伝説が残されているが、それにより力尽きてしまったと伝えられている。
【[蜥蜴]】
クィン地方を護る[守護神]。砂漠を連想させる色の蜥蜴の姿。
吹き荒れる砂嵐の中オアシスを見つけ、人々や動物に場所を教えたという伝説が残されている。
【[栗鼠]】
フィロ地方を護る[守護神]。雪原を連想させる色の栗鼠の姿。
吹雪に惑う人々のために洞窟まで案内し、食料を提供したという伝説が残されている。
【[蜘蛛]】
ポーン地方を護る[守護神]。朝日を連想させる色の蜘蛛の姿。
火山活動を予知し、それぞれの部族を安全な山頂に導いたという伝説が残されている。
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