第6話

文字数 265文字

 おじいさんはおばあさんにはアイデンティファイできないほど若返っていたので、当然どちら様? という顔で元おじいさんを見たが、元おじいさんは自分はおじいさんだと云い張るし、おばあさんとしてもこの誰だかわからない元おじいさんがすこぶるイケメンであるのを気に入って、どうだってかまやしない、おじいさんよりこっちのほうが断然いいじゃないか、そんなふうに思って、融けるほどうっとりと元おじいさんをながめた。堪えきれず、なんどもなんども長々とキスしてしまったほどである。おばあさんも若返ったのだ。そんな元おばさんに元おじいさんは金玉を見せた。
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