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詩「本懐」
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本懐
文字数 140文字
自分が高熱で苦しいとき、
妻はまるで悲しそうだった。
妻が熱を出して苦しんでいるとき、
おれはまったく苦しくもなく
人間の悲しさが分からなくなった。
ひとは、
どこまでも
内側に生きている。
そう思った、
その瞬間から
おれはきっと妻よりも
少しだけ不幸になろうと
ようやく愛の本質に
悲しみの底を知った。
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詩「本懐」
有原野分
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本懐
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