第1話

文字数 1,430文字

【プロット】


【起】  同じ中学のクラスメイトで憧れのモデル系イケメン”おん様”こと戸川温に告白された主人公・井花音々。内弁慶で学校ではおとなしくて、目立たない容姿のわたしがなんで?と疑う音々だが、おん様から「告白を断って欲しい」とも言われる。理解不能の音々。おん様はしぶしぶ理由を話す。それは、「タイムリープして、最終的には音々と結婚しているが、自分が今好きなのは同じクラスの桔梗怜海」だということ。おん様は、「桔梗怜海と結婚したいから君には断って欲しい」とお願いされる。色々ショックなことを言われやっと言えた言葉が「信じられない! 何かの罰ゲームですか?」と訊く音々。おん様は「これから君に起こることを言う。鳩の糞が落ちてくる。突然の雨が降ってびしょ濡れになる。そして君の両親が別れる」。おん様が言ったとおりのことが次々と起こるが、離婚だけは起こらなかった。今まで特に大きな喧嘩をしなかった親が別れるとは思えない音々。からかわれていると思う。


【承】 一か月経ってやっぱり嘘だったと思う音々。休日は家族で出かけることに。そして外食して「幸せ」を感じおん様の嘘で終わって良かった思ったときに両親から離婚を告げられる。音々は、ショックでその場から去る。街をトボトボと歩いていたら、おん様が声をかけてきた。おん様と近くの公園に行き話す。おん様はなぐさめてくれ、この話を信じることにした音々。そして提案する。それは、「おん様が桔梗怜海に告白してフラれたら自分と結婚する運命を受け入れて欲しい」ということと、「もし桔梗怜海への告白がうまくいったらおん様の告白を音々が断る」ということを。おん様は桔梗に告白する(前の時はふられた)。桔梗とおん様は、両想いだった。そして二人はデートをすることに。二人はデートを楽しむが、なぜか不幸なことばかり起こる。


【転】 桔梗を不幸にしたくないとおん様は別れようとするが、音々が「不幸なことがあってもそれをひっくり返すぐらい幸せにすればいい。おん様の好きってそんな軽いものなの?」とたしなめる。おん様は桔梗を幸せにすると誓う。お礼に音々の願いを叶えたいと言われる。音々は「一日でいいから彼女として見てほしい」と言う。二人はデートにいくことに。二人がデートをすると行く先々で幸福なことが起こる。音々は、「わたしと付き合った方がおん様は幸せになれるよ。わたしじゃだめ?」とすがる。おん様は桔梗を幸せにすると音々に謝った。


【結】 失恋して時に悲しい気持ちになる音々。親が離婚してから半年以上が過ぎた。おん様とはあれから話すこともなくなりただのクラスメイトに戻った。今は勉強を頑張って、素敵な恋愛をするために高校の受験勉強をがんばる音々。家で勉強をしていたら突然おん様が遊びに来た。家に上がってもらうと「桔梗とは別れることになった」と告げられる。理由を訊くとあまりの不幸なことばかり起こりギスギスするようになった。あれだけ応援してくれたのにごめんと謝りに来た。音々は残念なようなほっとするような不思議な気持ちに。そして音々の母が帰って来て、おん様と普通に会話している。どんな接点だろうと音々が考えていると、突然母が「音々と温くん。これから兄妹になるから」と告げられる。おどろく音々。親が離婚した理由が、母が温の父親のことを好きになってしまったから。そしてつき合い近々再婚することに。これからおん様と一つ屋根の下で暮らすことになった音々だった。
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