第1話
文字数 1,878文字
ある日の放課後…
学校が終わり下校してる時に見たことがないトンネルがあった。
私は好奇心に負けてそのトンネルをくぐって見るとそこには、氷でできた結晶の世界が広がっていた。
結晶でできた大きな木に広がる草原…
そんな世界が広がってる中呆然としている私は今までにない感動を覚えたのだ。
そこから私は大きな木のもとへと近づいてみたら、ある1人の少年が座っていた。
「あれ?こんなとこにお客さんが来るなんて珍しいね、君の名前は?」
「私?私の名前はあいり!」
「あいりね、僕の名前はちかだよ。よろしくね!」
そう2人は自己紹介した後にあいりがちかに話しかけた。
「ちかはこの場所を知ってたの?」
「知ってたって言うか…気づいたらここにいたんだよね笑」
「そうなんだ、なら明日から学校が終わったらここに来るよ!」
「え?いいの?」
「うん!私学校だと1人でいるから話し相手が欲しかったんだ〜!」
「ふふ、そうだったんだ笑…なら僕が話し相手になるよ」
「ほんと!?やった〜!!」
そこから2人は色んな話をして、
半年がすぎた頃…
「はぁ〜、やっぱちかと話してるとすっごい楽しい!」
「僕も一緒だよ笑」
そう言って笑ったちかの姿は少し儚げにうつって私はちかに言った。
「ねぇ、ちか」
「なぁに?」
「ちかは、これからも私と一緒にいられる?」
「え?なんで…」
「私ね、初めてここに来た時すっごく感動したのを覚えてるんだ。それでここの木の下に近づいてみたら、ちかがいたんだけど…その時のちかの様子がすごく寂しそうに見えてさ」
「それでね、ちかとこうやって仲良くなってきた時に結晶が少しづつ溶け始めてるのに気づいたんだ」
「だから、もしかしたらちかはこの先長くはないんじゃないかな…って思っちゃって。」
「…やっぱり、あいりにはかなわないなぁ笑」
そう、ちか呟いてから話した。
「僕ね、本当はこの世界の住人じゃないんだ」
「僕は違う世界にいたんだけど、そこで魔法を暴走させてからここに閉じ込められてたんだ。もう、100年以上になるのかな?」
「え、そんなに長い年月!?」
「そうなんだよ笑…だから、ずっとここから出られなくてさびしくて周りが凍っていってたんだ。」
「だけどね、あいりが来てから僕は1人のときの日々よりすごく楽しかったんだ。
だから、次第に氷が溶けてきてそろそろ帰らなきゃな。って思ってたんだよ…」
「そっか、そんなことがあったんだ」
そう呟いた私の目からは涙が零れていた
「ちかが辛かったの気づけなくてごめんね」
「ううん、そんなことないよ。僕からしたらあいりは希望の存在だったんだ」
そう言ったちかは私の涙をを指で拭いながら話を続けた。
「僕ね、もしここから出られて元の世界に帰れる日が来てもあいりには前を向いて笑ってて欲しいんだ。あいりはありのままの姿でいればきっとたくさんの人に恵まれるよ。そんなあいりに救われた1人が僕だからね笑」
「私だってそうだよ!ちかが、ちかと出会えたから毎日が楽しくて幸せだったんだよ!」
「だから、もしちかがいなくなっても、私も前を向いて笑ってるからちかも前を向いててね!辛くなったら私と話した日々を思い出して!」
そう泣きながら笑ってちかに言った。そしたらちかは顔を近づけて「約束ね」と言ったから私も「約束!」と言った。
そして、1ヶ月がすぎていつも通りトンネルをくぐるとそこには…氷の世界はなく、緑豊かな場所が広がっていた。
その時、1つの手紙が大きな木の下に落ちていた。それを私は拾って目を通した。
「僕は元の世界に帰ります、あいりとの日々は楽しかったよ笑…約束忘れないでね?そして、今までありがとう。」
そう書いてあった手紙を私は握りしめながら、涙が目から溢れて行くのを感じた。
そこから月日が経ち…
私は1人でいた日々よりもたくさんの友達ができた。けど、私は忘れてはいない。
今でもちかと"約束"をしたその手紙を大事にお守りとして持っている。
「あいり〜!ちょっとこっち来て〜」
ちかとの思い出を思いだしていたら、そう友達から呼ばれて「今行く〜」と返事をしてから友達の元へと向かった。
「やっぱりあいりはありのままが1番だね笑」
僕はそう呟きながらあいりが友達に囲まれてるのを見ていた。
僕は精霊の子供だった。
けどある日、魔法を暴走させてから
ずっとあそこに閉じ込められてた。
ずっと1人だった時にあいりと出会った。
あいりとの日々は楽しかった。
けど、今まで溶けなかった結晶が溶けてきて
帰らなきゃ行けなくなったとき、
僕は手紙書いた。そしてあいりには内緒で
その手紙に魔法をかけた。
その魔法は……
「あいりが笑顔でいられますように」
END
学校が終わり下校してる時に見たことがないトンネルがあった。
私は好奇心に負けてそのトンネルをくぐって見るとそこには、氷でできた結晶の世界が広がっていた。
結晶でできた大きな木に広がる草原…
そんな世界が広がってる中呆然としている私は今までにない感動を覚えたのだ。
そこから私は大きな木のもとへと近づいてみたら、ある1人の少年が座っていた。
「あれ?こんなとこにお客さんが来るなんて珍しいね、君の名前は?」
「私?私の名前はあいり!」
「あいりね、僕の名前はちかだよ。よろしくね!」
そう2人は自己紹介した後にあいりがちかに話しかけた。
「ちかはこの場所を知ってたの?」
「知ってたって言うか…気づいたらここにいたんだよね笑」
「そうなんだ、なら明日から学校が終わったらここに来るよ!」
「え?いいの?」
「うん!私学校だと1人でいるから話し相手が欲しかったんだ〜!」
「ふふ、そうだったんだ笑…なら僕が話し相手になるよ」
「ほんと!?やった〜!!」
そこから2人は色んな話をして、
半年がすぎた頃…
「はぁ〜、やっぱちかと話してるとすっごい楽しい!」
「僕も一緒だよ笑」
そう言って笑ったちかの姿は少し儚げにうつって私はちかに言った。
「ねぇ、ちか」
「なぁに?」
「ちかは、これからも私と一緒にいられる?」
「え?なんで…」
「私ね、初めてここに来た時すっごく感動したのを覚えてるんだ。それでここの木の下に近づいてみたら、ちかがいたんだけど…その時のちかの様子がすごく寂しそうに見えてさ」
「それでね、ちかとこうやって仲良くなってきた時に結晶が少しづつ溶け始めてるのに気づいたんだ」
「だから、もしかしたらちかはこの先長くはないんじゃないかな…って思っちゃって。」
「…やっぱり、あいりにはかなわないなぁ笑」
そう、ちか呟いてから話した。
「僕ね、本当はこの世界の住人じゃないんだ」
「僕は違う世界にいたんだけど、そこで魔法を暴走させてからここに閉じ込められてたんだ。もう、100年以上になるのかな?」
「え、そんなに長い年月!?」
「そうなんだよ笑…だから、ずっとここから出られなくてさびしくて周りが凍っていってたんだ。」
「だけどね、あいりが来てから僕は1人のときの日々よりすごく楽しかったんだ。
だから、次第に氷が溶けてきてそろそろ帰らなきゃな。って思ってたんだよ…」
「そっか、そんなことがあったんだ」
そう呟いた私の目からは涙が零れていた
「ちかが辛かったの気づけなくてごめんね」
「ううん、そんなことないよ。僕からしたらあいりは希望の存在だったんだ」
そう言ったちかは私の涙をを指で拭いながら話を続けた。
「僕ね、もしここから出られて元の世界に帰れる日が来てもあいりには前を向いて笑ってて欲しいんだ。あいりはありのままの姿でいればきっとたくさんの人に恵まれるよ。そんなあいりに救われた1人が僕だからね笑」
「私だってそうだよ!ちかが、ちかと出会えたから毎日が楽しくて幸せだったんだよ!」
「だから、もしちかがいなくなっても、私も前を向いて笑ってるからちかも前を向いててね!辛くなったら私と話した日々を思い出して!」
そう泣きながら笑ってちかに言った。そしたらちかは顔を近づけて「約束ね」と言ったから私も「約束!」と言った。
そして、1ヶ月がすぎていつも通りトンネルをくぐるとそこには…氷の世界はなく、緑豊かな場所が広がっていた。
その時、1つの手紙が大きな木の下に落ちていた。それを私は拾って目を通した。
「僕は元の世界に帰ります、あいりとの日々は楽しかったよ笑…約束忘れないでね?そして、今までありがとう。」
そう書いてあった手紙を私は握りしめながら、涙が目から溢れて行くのを感じた。
そこから月日が経ち…
私は1人でいた日々よりもたくさんの友達ができた。けど、私は忘れてはいない。
今でもちかと"約束"をしたその手紙を大事にお守りとして持っている。
「あいり〜!ちょっとこっち来て〜」
ちかとの思い出を思いだしていたら、そう友達から呼ばれて「今行く〜」と返事をしてから友達の元へと向かった。
「やっぱりあいりはありのままが1番だね笑」
僕はそう呟きながらあいりが友達に囲まれてるのを見ていた。
僕は精霊の子供だった。
けどある日、魔法を暴走させてから
ずっとあそこに閉じ込められてた。
ずっと1人だった時にあいりと出会った。
あいりとの日々は楽しかった。
けど、今まで溶けなかった結晶が溶けてきて
帰らなきゃ行けなくなったとき、
僕は手紙書いた。そしてあいりには内緒で
その手紙に魔法をかけた。
その魔法は……
「あいりが笑顔でいられますように」
END