僕らはみんな数式の答えだ。

文字数 668文字

 小説を書いて思うこと。

 僕らはみんな数式の答えだ。

 小説家になるにもいくつかの数式があるだろう。
    例えば・・・・・・

 幼い頃に親が絵本の読み聞かせをしてくれた。
「残念ながら、私の親はそんなことをしてくれなかった」

 そして、本好きになり月に何冊も読むようになった。
「子供の頃から本を読むのは、どちらかというと好きではなかった。嫌いな宿題の一つは読書感想文だった。原稿用紙を見ると気がめいった」
 
 そして、いつしか小説家を夢みるようになった。
「夢はいろいろあった。画家、シンガーソングライター、映画監督、小説家もその一つ。子供の頃からテレビの洋画劇場を見て育った。そのせいか、何かのストーリを妄想することが好きだった」
 
 そして、何作も小説を書き、新人賞に応募、一次審査を少しずつ通るようになり、やがて最終審査に残り、十年以上かかり新人賞を受賞。晴れて、小説家デビュー。
「若い頃に二三作の小説を書いた。しかし、才能の無さに気づく。60代、ちょっとしたきっかけで小説を書き始める。ストーリが次々と浮かぶ。登場人物が頭の中で自然と動き出す。なにか才能が出てきたと勘違いする。そして、新人賞に応募。結果、箸にも棒にも掛からない」

 いくつもの連立方程式の重なり合いが今なのだろう。ほとんどが、自分にはどうすることもできない数式なのだ。そんな数式にこだわっていても時間の無駄である。なにか自分がコントロールできる数式を探した方がいいと思う。

 ネットに自分が書いた小説の拙作を投稿するのもいいかもしれない。

 誰も読んでくれなくとも・・・・・・・

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