プロット

文字数 1,461文字

起)ハロウィンの日、アカネは友人であるトモエ、イサム、マナブと一緒に、トモエの家でパーティをする。パーティを楽しむ四人だが、トモエがアカネのモンブランをうっかり食べてしまったことにより、二人はケンカしてアカネは帰ってしまう。パーティの帰り、怒っていたアカネだったが、歩いていくうちにケンカしたことを後悔する。少し休憩すると、いきなり現れた白い犬にお菓子を持ち去られ、取り戻そうと犬を追いかける。すると、仮装ではなく本物のモンスターが歩く見知らぬ土地に迷い込む。ぶつかったモンスターに絡まれてピンチになるも、いきなり現れた人形モンスターのルーシーによって助けられ、彼女の家に迎えられる。

承)元の世界では、アカネが行方不明になって騒ぎになっていた。ケンカしてしまったトモエはショックを受けて落ち込むが、イサムとマナブが自分たち四人の思い出、アカネが犬に取られた人形をみんなで探したことを語り、自分たちでも探そうとトモエを誘う。そして、アカネが魔界に迷い込んだことを語る魔女ヴェルと出会い、彼女の手引きで三人は魔界へと渡る。一方、ルーシーに迎えられたアカネは、彼女によって豪勢なもてなしを受ける。一緒にお風呂に入ったり、ベッドに入ったりと、片時もアカネから離れないルーシーは、ずっとここにいないかとアカネに言うが、アカネは元の場所に帰りたいと拒否する。だが、ずっと前自分と一緒にいたアカネにそっくりな女の子のことを忘れられないルーシーは、アカネを手放したくない思いが強くなる。

転)ヴェルによって魔界に来たイサムたちは、アカネがどこにいるのか突き止めるために動くも、騒動を起こしてしまい魔界の警察によって捕らえられてしまう。そうして、巨大な白いオオカミに乗ったちっちゃい犬みたいな魔界の王、キングの命令によって処刑されそうになるも、キングと旧知の仲であるヴェルの口添えによって処刑は免れる。そして、キングの王命によって情報を得たイサムたちはアカネの居場所を突き止め、ようやくアカネと再会する。再会に喜ぶ四人だが、ルーシーはアカネを手放さず、ずっと一緒にいるんだとわがままを言う。理由を聞くと、アカネが昔一緒に暮らしていた女の子にそっくりだからだけはなく、その女の子と一緒にいたところを、突然横から現れた白い獣に襲われ、さよならも言えずに女の子と離ればなれになってしまったという悲劇からだった。キングは王命を発動し、無理矢理にでもアカネをルーシーから引き剥がそうとする。だがルーシーも絶対に嫌だと譲らない。

結)このままでは話が平行線をたどるだけだと考えたヴェルだったが、トモキやトモエの話から、アカネの人形はルーシーではないかということを突き止め、四人の記憶、そしてルーシーの記憶から彼女が元々アカネの人形だったことをみんなに伝える。そして、あの時人形だったルーシーをさらった白い獣も、アカネが魔界へ来る原因となったお菓子を持ち去った白い犬も、キングのペットである白いオオカミが原因であることがわかり、キングはみんなに謝る。そうして、アカネはルーシーに一緒にはいれないと言うも、ルーシーと再び会うことを約束し、和解する。そうして、ヴェルの導きによって、四人は元の世界へと無事帰ることができた。元の世界では四人が行方不明になって大騒ぎになっていたものの、キングとヴェルがつじつまをあわせてくれたおかげで、事態は収束した。それから一年後、約束通りアカネたちは魔界へと訪れ、ルーシーやヴェル、キングたちと魔界のハロウィンを楽しむのだった。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み