朝日
文字数 220文字
愛は無い
希望は無い
死に場所は無い
どこにも行けなくなって浴びる朝日が
こんなにも白々しいなんて知らなかった
揺れる蛍光灯の光が
ついに差した朝日の中で
悲しい顔をしてこちらを見つめている
夢は無い
甲斐は無い
死に様は無い
どこにも行けなくなって浴びる朝日が
こんなにも禄でもない知らなかった
揺れる蛍光灯の光が
ついに迎えた朝日の中で
白けた顔をしてこちらから目を背ける
本当はどちらなのだろう
どこにも行けなくなった私が見た夢は
せめて優しい光であっていてほしいものだ
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