星を掴む

文字数 1,279文字

夜とは長い。二人の男は星をつかみそうな夜で雑談をしていた。こんな夜を満足してくれるような?物語である。
山口「よぉ、今道。」
久しぶりの再会だった山口と今道。二人は二十歳も超えて三十歳に近そうなぐらいだ。
今道「よぉ、山口、最近観葉植物を買ったって聞いたけどなんで?」
煙草を吸う山口はそっと言った。
山口「観葉植物っていうもんはな、人生がつまらなくったからだなぁ。」
今道「どういうことだ?」
山口「俺ってさ、今昇進などをしているか?」
今道「なんにもしない窓際社員みたいなやつだな、(二人)」
山口「そういうことだよ、」
首を傾げる今道。
山口「お前、まだわからないのか?こんな人生あるか、少年のときは大金持ちで社長になりたいって言ってるだろ?そんなのは星をつかむように遠いっていうことだ。でも、最近思ったことがある、身近なことから初めて人生を面白くしようと、だから観葉植物を買ったんだよ、観葉植物は三日坊主にならないように頑張って育っていずれかは枯れる。まるで人生のようだ。でも人は枯れても頑張ってできる。観葉植物とはちょっと違うようだろ、」
と言われた今道は答えた。
今道「そんなの面倒くさくないか?ていうか考えすぎだろ。山口」
今道も煙草を取り出した。
山口「そうだけど今道。お前も昇進したいだろ、だから頑張るだろう。星をつかみたい、でもそれはできないから天文学者になった奴もいる。」
山口の後輩糸村のことだ。
今道「そうや!山口。人生を楽しくってどういうことだ?」
山口「できそうと思ったことができなくて挫折する。そんなことを気にしない、それはネガティブだ。ネガティブになってもいい。でもそれでいいのか?一度きりの人生楽しくしないと嫌だよな?だったらポジティブだったらどうだ。パワハラ上司に愚痴る仲間達。人生がどんどん変わっていくのは人は何かパーツが必要らしい。人は趣味や仲間に恵まれている。それがパーツと言える。観葉植物と同じだ。水が必要、だから人生にはパーツが必要だ。あと何かものがある。考えてみると楽だろ?そう観葉植物と同じだ。ネガティブな人。自殺するかも知れない人。追い込まれている人。そんな人はパーツが必要なんだ。それは考えてみよう。好きなアニメを見て感動するなど、自分の好きなことをしてみるといい。何でもいい、それでもないっていう奴は逆に嫌なことをしよう、俺もそうして楽になったから苦から楽に変える、そして観葉植物は枯れる、人生にも枯れる時期がある。でもそこを乗り越える、観葉植物と違うところだぜ、それを全部まとめたのが人生の在り方だなと思う」
長い話だったが山口は関心した。
今道「人生にを楽にか・・やってみるよ、俺も思ったんだ」
山口「なんだ?」
今道「夜の星をつかみたいって、」
山口「そうか、」
二人は星が少ない夜をベランダで腰かけていた。二人は灰皿の隙間に煙草をねじ込んで夜を眺めていた。実際追い込まれている人もいる。その人に言いたい、会社なんて辞めろ。好きなことでいいからそれを好きでいろ。周りから何を言われていいからやってみよう。それこそが人生の在り方と思う。


<完結>
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