第1話

文字数 7,772文字

ナレーター
なんだか久しぶりという感じですが皆さんは元気ですかね
さて、暑いからアイスでも食べますか。…あれツッコミが

黒川「約三年半お世話になりました ストアで働けて本当に良かったです ありがとうございました。」

大山「こちらこそいつもユニベアのサービスありがとうございました おかげであなたのユニベアのサービスは今いるキャストに影響を与えています お疲れ様でした」

黒川「はい、いえいえ」

大山「四月からはどうするんだっけ?」

黒川「四月からは高校英語教師として明海高校で教壇に立つことになってます ちなみに一年目ですが担任を持ち、バトン部の顧問を持つ予定です 土日もあるので大変です」

大山「高校教師になるのね、部活もあると大変よね ストアで働いていた人は教師になる人多いのね 今田さんも社会教師になったし、清川さんは確か情報の教師になったしね」

黒川「へぇーすごいですね みんな教師になってるんですね」

大山「そうなの あなたがこれで三人目ね 四月から教師として頑張って下さい」

黒川「ありがとうございます 頑張ります」

大山「また遊びに来てね」

黒川「はい では失礼致します」



黒川( 3月1日 私は約三年半勤めていたディズニーストアーを退職し、4月からは明海高校の高校英語教師になる まさか私が教師なんてと自分でも疑っている 英語教師になろうと思ったのは大学二年の時になる

私はもともと音大で教職課程をとっていて、音楽の先生になるつもりでいた 音楽の先生になって大好きな音楽で生徒たちに音楽を教えていきたかった しかし、手をけがしてしまったことがきっかけでその夢は断念せざるを得なくなっていた 教職になんか就かないと思っていたけれども、大学一年から続けていたボランティアをしていた時、生徒に先生と呼ばれる嬉しさや、子供に何か教えていく楽しさは次第に印象づけられていた 一度断念した教職であるが、音楽でなくてもいい、だったらなおさら他の大学で通信の免許をとって教師になろう そういう風に思った 音楽の次に好きな科目は、英語であった 英語は好きだし、英語教師でも楽しくやれそう、しかも大好きな音楽で楽しませるそういう授業にしようと決意し、私はその日に明浜大学の通信学部に申し込みをして数日待った)

三日後
黒川(よし、願書届いた とりあえず志望動機を書こう かなり具体的に書かないといけないな)

一週間後
黒川「やった届いた あっ合格してる これで晴れて日本大学の通信学部で英語の教職課程をとれる さてあれ今何時だろう、あっやばい こんな時間だバイト遅れる」

黒川(あと、四分で朝礼始まる エレベーター遅い)

黒川(よし、やっと着いた)

扉の音 ガチャン

黒川「すみません遅れました」

佐山マネージャー「黒川さん来ましたね、じゃあ黒川さんも揃ったので、朝礼始めましょうか おはようございます」

キャスト「おはようございます」


佐藤マネージャー「今日は90万で、ユニベアは6個目標となっています 黒川さん、それから 川田さんはユニベアをお願いします」

川田「はい わかりました」

黒川「わかりました」

佐山マネージャー「では本日もよろしくお願いします」

黒川・川田「お願いします」

黒川「とりあえずユニベア頑張りますか」

川田「あの黒川さん私エントランスやりますので、黒川さんユニベア中心でお願いします」

黒川「わかりました」

黒川「こんにちはようこそどうぞお手にとってごらんください 大人気のクマさんユニベアシティーは店内中央でご案内しております」

黒川「ではお疲れ様です」

仁藤マネジャー「はいお疲れ様でした」



黒川「なんか今日暑い気がするのはきのうせいかな 家帰ったら通信の課題の英作文150字のセンテンス書かないといけないな やりたくない…」

黒川「やりますか この文法どうしてこういう形になるのかな 文法書調べても分からないな じゃあ小鳥さんに聞いてみるかな」

黒川「小鳥さんは確か今は大学の英米文化の助教やりながら会社起業したんだった 聞いてみよう」




LINE内容
お疲れ様です。ストアの黒川です。ご無沙汰しております。
今英語の勉強をしているんですが、分からない文法があって調べても分からなかったので小鳥さんに連絡しました。I had had lunch. となってますが、どうしてこうなるかんじですか? 20:00

黒川「とりあえず待ってみよう 次の問題は長文か、なんか知らない単語ばかりトピックは安楽死についてか、長文は苦手 TOEICの長文も苦手なんだよな」

キンコーン
二時間後
黒川「あっLINEきた」

LINE内容
黒川さんお疲れ様です。お久しぶりです。
英語勉強されてるんですね。
いいですね。had had lunchになるのはhad+過去分詞つまり過去から現在に至るまでランチを私は先ほどから食べていたということになります。その理由でhad hadになります。そしてeatの他にhadを使うとeatより丁寧な食べるという言い方になるということは覚えといて下さい。22:02

黒川「さすが、わかりやすい」

LINE内容
ご丁寧にありがとうございました、とりあえず理解できました。22:10

LINE内容
いえいえ、頑張って下さい

黒川「よし、今日は終わりにしよう 明日また大学だから寝ますか」

次の日
黒川「朝は辛いな、先生になったらこれだと大変 今日は2限の音楽論終わったら高校ボランティアか いつも夕方に終わるけどもほぼ夜に終わるからな」

黒川「よし、2終わったーボランティアいこう」

高校でボランティア

黒川「はい 皆さん座って下さい 音楽のプリント配ります」

生徒「なんか黒川っち先生みたい黒川っちみたいな音楽の先生だったらいいね」

生徒「なんか矢島くん上から目線 黒川先生、本当に音楽の先生になるの?」

黒川「今先生になるか迷ってるけどもなれたらいいね」

生徒「そうなんだ、先生ならきっといい音楽の先生になれるよ」

黒川「ありがとうね」

授業終了
音楽教師「黒川さんありがとうございました 今日はどうでした?」

黒川「なかなか今日は配りものが多かったのと、あとは生徒とコミュニケーションしてましたね」

音楽教師「そうだったんですね いい経験になりますね 音楽の採用試験は実技が一次の筆記より一番の山場なのでピアノの練習今からでも練習しておくことをおすすめします」

黒川「はい、あっでも実は」

音楽教師「うん?」

高校教師「加藤先生お電話です」

加藤音楽教師「あら、わかりました 今から行きます ではまた来週ね」

黒川「はい、あっお疲れ様でした」

帰り道

黒川「結局言えなかったな しかも、まさか生徒からそう言われるとも思わなかった 本当は音楽教師になりたいけども手をけがしてしまい、もう音楽教師にはなれないからな 複雑な気持ちしかない 英語教師になるモチベーション上がらないな 帰ってから通信の課題やりたくないな」

黒川「手けがして夢を諦めないといけないこのつらい気持ちなんなんだろう 私だって本当はなりたいよ、でもなりたくてもなれないだけなんだから」

黒川は椅子に座り、天井を見るように顔を向けながら涙を流した。

黒川((泣) 涙を拭く)

黒川「今日はテレビでもみてゆっくりしますか」

するとたまたまつけた番組で

テレビ番組
司会者「さあ、今日は一般人の方をゲストとしてお迎えしてます ではどうぞ」

一般人A「どうもこんにちは」
司会者「こんにちは名前をどうぞ」
一般人A「はい、埼玉から来ました、土里井 真理と申します」

司会者「はい ありがとうございます では一つ一つ紹介していきましょう 今はスポーツ用品店の社長をされているということで」

土里井真理「はい そうです」

司会者「起業しようと思った何かきっかけはあるんでしょうか?」

土里井真理「はいあります」

司会者「あるんですね では皆さんここで問題です 彼女がどうして起業しようと思ったのでしょうか?」

解答者「え、それがクイズなの?」

司会者「はい いつどこでクイズがあるかわからないですからね 」

解答者「なんやねんそれ」

司会者「テレビに出ている皆さんもお考え下さい。」

黒川「え、なんだろう」

司会者「ではタイムアップ、解答者の答えをみてみましょう」

解答者「会社に就職したくなかったから上司に怒られたくなかったから」

司会者「なるほど いや分かりますが正解はどうでしょうか」

土里井真理「はい、正解は私自身が病気を患ったため、サッカー選手になれなかったからでした 少し難しいいですね答えるのは」

司会者「深いですね でも今社長をやられてるのですごいと思いますよ スポーツがやはり好きであったからスポーツ関係の起業されたんですね」

土里井真理「はいまあそうですね 今では天職だと思っています」

司会者「では土里井さん最後に視聴者の皆さんにメッセージをお願いします」

土里井真理「はい まあ私自身は病気を患ったためサッカー選手になれませんでした 正直そのコンプレックスは今でもあります しかし、私のような方はたくさんいらっしゃると思います もし夢を叶えられなくても自分が目指した夢に近いものを叶えることがいいと思います 頑張って下さい」

司会者「はい 本日はありがとうございました 土里井真理さんでした」





黒川「… 私もその一人です テレビでそういう人がいたとは思わなかった私だけじゃないんだ コンプレックスを感じるのは仕方ないけども、戦わないといけない そして明日からまた頑張らないといけない 実習は来年、自分に負けない」


二年後

黒川「今日から教育実習緊張するけども頑張らないと よし忘れ物ない 身だしなみ大丈夫」

黒川「おはようございます 今日からお世話になる黒川と申します よろしくお願い致します」

実習校担当教諭「おはようございます よろしくお願い致します 今日は一日目ですが授業を少しだけしてもらいます 大学でおそらく言われてると思いますが」

黒川「はい 頑張ります」


授業開始
黒川「Good morning everyone How are you today?」

生徒「 I fine thank you」

黒川「Today I m going to treat the New Topic about economic」

黒川「とりあえず終わった 研究授業大変 でもこれが、教師の仕事なんだな」

実習校担当教諭「あっ黒川先生授業お疲れ様でした 授業はオーラルイントロダクションをもう少し盛り上げていくとよいかもしれません 生徒にやる気にさせていく上で一番大切なところです オーラルイントロダクションが終わったらオーラルインタラクションを授業で意識するといいですね ちなみに今回2学年が単元でやっているトピックですが経済についてだと思います そこは今のアベノミクスのことを少し話すと盛り上がるかもしれませんよ」

黒川「なるほど、それは大切ですね アドバイスありがとうございます」

実習校担当教諭「いえいえ 頑張って下さい」


実習最終日
黒川「今日が実習最終日 落ち着いてやれば大丈夫 自分を信じて」

黒川「おはようございます 今日もよろしくお願いします」

実習校担当教諭「おはようございます お願いします研究授業今日も頑張って下さい」

黒川「はい 頑張ります」

研究授業開始

黒川「Good morning everyone How are you Today?」

生徒「I fine thank you 」

黒川「Good !! I have one question Do you think Japanese political is a good things? Mr. Takayama」

生徒「I think that Japanese political is good things because
Abe prime minister was able to fulfill the policy」

黒川「oh!! I see exactly I think so too」

研究授業終了、生徒に最後の挨拶
黒川「では皆さん長い間お世話になりました つたない私でしたが皆さんと過ごせた日を忘れずに今度は教師になって皆さんと再会したいと思います」

生徒「先生ありがとう!本当楽しかった、俺先生のおかげで英語好きになった」

生徒「私も英語少しだけ得意になった気がする」

黒川「そう言ってくれると本当先生も嬉しい みんな英語頑張ってね」

生徒「ねー先生最後写真撮ろうよ」

黒川「はいはい」

生徒「じゃあいくよ 2-5の黒川クラス最高ー」

生徒「あっ先生LINE教えて」

黒川「あっいいよ」

生徒「じゃあ俺も聞こう」

黒川「はい じゃあ順番に並んでね」


実習校担当教諭「黒川先生お疲れ様でした これから教員採用試験?受ける予定なんですかね?」

黒川「はい 受ける予定です」

実習校担当教諭「そうですか 教員採用試験は思ってるよりそんなに簡単ではないです 実習でやった授業よりも高い授業が求められますし、そして授業以外にも生活指導に対しても高い指導力も求められますので、そこは覚えといて下さい」

黒川「確かにそうですよね レベルが高いということはよく聞いています 頑張ります」

実習校担当教諭「頑張って下さい また報告待ってます」

教員採用試験当日

黒川「大丈夫この日までやることやってきたから」(実習の写真を見る)

試験官「では始めてください。」

黒川「とりあえず終わったけども自信はないな。」


教員採用一次試験も終わりあとは結果を待つのみであった。

一週間後
黒川「郵便届いてた さて中身は… あっこれはもしかしてえ、合格してる」

黒川「やったー教員採用試験合格、実習校に報告しよう 実習校に伺いますか」

黒川「こんにちは。お久しぶりです 実習に行っていた黒川です 教員採用試験この度合格しました ご報告させていただきます」

実習校教諭「こんにちは お久しぶりです それはそれはおめでとうございます その喜びをぜひ噛み締めてください」

黒川「はい では失礼します」

そして3月1日を迎えた。

黒川「約、三年半お世話になりました ストアで働けて本当に良かったです ありがとうございました」

大山「こちらこそいつもユニベアのサービスありがとうございました おかげであはたのユニベアのサービスは今いるキャストに影響を与えています お疲れ様でした」

黒川「はい いえいえ」

大山「四月からはどうするんだっけ?」

黒川「四月からは高校英語教師として明海高校で教壇に立つことになっています ちなみに一年目ですが担任を持ち、バトン部の顧問を持つ予定です 土日もあるので大変です」

大山「あら、高校英語教師になるのね ストアで働いていた人は教師になる人多いのね 今田さんも社会教師になったし、清川さんは情報の教師になったしね」

黒川「へぇーすごいですね みんな教師になってるんですね」

大山「そうなの あなたがこれで三人目ね 四月から教師として頑張って下さい」

黒川「ありがとうございます 頑張ります」

大山「また遊びに来てね」

黒川「はい。では失礼致します」

黒川(3月1日に私は約三年半勤めていたディズニーストアを退職した 一連の流れで分かると思うが、四月から明海高校高校英語教師として教壇に立つ。緊張感とワクワク感でいっぱいだ)

4月1日 辞令交付式
明海高校職員室

校長「黒川ゆいな殿あなたは平成28年東京都職員に任命されました 平成28年4月1日はい よろしくお願いします」

黒川「はい ありがとうございます」(両手で受けとる)

拍手の音(パチパチ)

明海高校教頭「黒川先生これ運んでもらえますか?」

黒川「わかりました(重たい)」

明海高校教員「あの大丈夫ですか?僕手伝いましょうか?」

黒川「あっではすみません お手数ですが、お願いしてもいいですか?(なんか見たことある人だな まさか)」

明海高校教員「もしかして新人の先生かな?」

黒川「はい はじめまして 私は今日からこの明海高校の教員になりました、黒川ゆいなと申します よろしくお願いします」

明海高校教員「はじめまして 僕は今田幸助と申します お願いします」

黒川「あの間違っていたらすみません あなたはディズニーストアで以前働いていた今田さんですか?」

今田「はいそうですが やっぱり黒川さん?かな」

黒川「はいそうです 今村さんかなと思ったんですが分からなかったのでそれは言わなかったんです」

今田「ああそうだったんだね めがねかけてなかったから分からなかった まさか黒川さんが先生になったとはね また同じ職場だね、よろしく、僕まだ三年目だけど分からないことあったらいろいろ聞いてね」

黒川「はい これからよろしくお願いします」

今田「あっじゃあ職員会議始まるから職員室戻ろう」

黒川「そうですね」

教室行きながら
今田「僕は2-4の担任なんだよ 黒川さんは担任なのかな?」

黒川「はい 私は2-3の担任なんです」

今田「おお 隣だね」

黒川「偶然ですね じゃあまたのちほど」

今田「頑張ってね」

黒川「おはようございます 今日からこのクラスの担任になった黒川ゆいなと申します」

クラスがざわつく。

生徒A「お前なんだよそれアホ」

生徒B「はあ、うるせいよそれ」

生徒C「あたしこの服買いたいなと思ってる」

生徒D「いいよね。それ」

黒川「はい みんな静かにしてホームルーム始めるよ 今日は全体で修学旅行説明会があります あとは図書委員は1530からミーティングです 以上です 何か質問ありますか?」

生徒A「はい」

黒川「えーと、村田くんかな?」

村田「そうだよ、先生って彼氏いるの?」

クラスがざわつく。

黒川「そういうことはお答えしません ではホームルーム終わります」

黒川(教員生活一日目まだまだ先が長いですが、頑張っていこうと思います。私の教員生活はこれから楽しいものにしていきたい)

ナレーター
私は教員、ストーリーはいかがでしたか?なかなかまじめな話になってしまいましたがいい話ではなかったのではないでしょうか?コンプレックスを感じていると人は少なからずいますが主人公のように前向きに生きていけるといいですね。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み