文字数 263文字

 小学生の時、6年生になって転校してきた彼。既に出来上がったグループ関係に馴染めず一人のことが多かった彼。わたくしがそばへ近寄れば嬉しそうに笑う彼。
 いつだったか他の子と一緒に遊んだ時、偶然好きな子の話になった。一人を聞けば違うと言い、また一人を聞いても違うと笑う。結局聞き始めた子は埒が明かないと思ったのか、何人か候補を出させ、そこから徐々に絞っていった。最後に残ったのはわたくしと、わたくしも大好きだった親友。
 その日は結局門限の時間になってしまい帰ったけれど、次の日にその子から耳打ちされた事実は、わたくしの胸を貫いた。
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