ウミガメのスープ
文字数 1,253文字
ダンゲロスグヴァイの自キャラ、豊栄雪路(https://w.atwiki.jp/dnggwei/pages/27.html)のSSになります。
若干ブラックな描写がありますのでご注意下さい。
「ゆきちゃん、今日のメニューは何?」
「今日は美唄風焼き鳥。鳥モツで作ってみようと思うんだ」
「へぇー、鳥モツの焼き鳥かぁ。どんな味がするんだろう?」
「はい、どうぞ」
「こんな焼き鳥もあるんだ!味は…、うん、美味しい!こっちはモモ肉?」
「そうだね。合わせて10本位作っちゃった」
「もー、ゆきちゃん、いつも作りすぎだよ、これじゃ私太っちゃうよ!」
私の同級生のももえちゃんは好き嫌いが無く、いつもこんな感じに私の料理を食べてくれる。
ちょっと前にカエル肉を調理した時は、「うげっ、カエル?ちょっとゆきちゃんやめてよ!」と言いながらも、食べた後に「へぇー、カエルって意外と美味しいんだね」と感想をもらしていた。
ももえちゃんに限らず、私の料理を食べた人の多くが「美味しい」という感想を残す。
こう言われると、私も少なからず嬉しいと思う。
しかし、私の中にはいつも料理に対し満足できないものが残っていた。
一体これはなんなのだろうか…?
そんな折、私は放課後の校内を歩いていた。校舎裏に立ち寄った時、こんな声が聞こえてきた。
「ヒャッハー!俺達に逆らうからこうなるんだよ!分かったか!」
「そうだぜ。命が惜しければこれからは俺達の言うことを聞くんだよ!」
どうやらモヒカンザコ2人が気の弱そうな男子生徒に暴力を奮っていたようだ。
私にはモヒカンザコを止めるだけの力は無いので、咄嗟にその場を去ろうとした。しかし、何だか様子がおかしい。
「おらっ、悔しかったら何か言い返してこい!」
「お、おい、やばくないか?こいつ、顔色おかしくないか?」
「気のせいだろ!おい、お前、まだ何か隠し持っているだろう!それを俺達に渡せ!…ん?声が小さいぞ!おい!…おい!…」
「…もしかして、俺達、殺してしまったのでは…」
「嘘っ!マジ!洒落にならねぇ!」
「こんなのが生徒会にバレたら…」
「あいつらに処刑される…!」
「「ヒッ、ヒィーーーーッ!」」
モヒカンザコ達は一目散にその場から去っていった。
周囲を警戒しつつ、その場に行くと、モヒカンザコにいじめられていたと思われる男子生徒がぐったりしていた。いたるところに痣があり、顔色も生きている感じがしなかった。
本来であれば、応急処置をした上で然るべきところに通報すべきなのだろう。
しかし、私はこの時、ある別の事を考えていた…。
「昨日モヒカンザコに襲われた男子生徒が死んだらしいよ。関わったモヒカンザコは校則に乗っ取り処刑。遺体の一部は切り取られてまだ見つかっていないんだって。物騒よねぇ…」
「そうだねぇ…」
「ところでさ、ゆきちゃん、今日のメニューは何?」
「今日はウミガメのスープ」
「ウミガメのスープ!?よくウミガメの肉を手にいれたね!」
若干ブラックな描写がありますのでご注意下さい。
「ゆきちゃん、今日のメニューは何?」
「今日は美唄風焼き鳥。鳥モツで作ってみようと思うんだ」
「へぇー、鳥モツの焼き鳥かぁ。どんな味がするんだろう?」
「はい、どうぞ」
「こんな焼き鳥もあるんだ!味は…、うん、美味しい!こっちはモモ肉?」
「そうだね。合わせて10本位作っちゃった」
「もー、ゆきちゃん、いつも作りすぎだよ、これじゃ私太っちゃうよ!」
私の同級生のももえちゃんは好き嫌いが無く、いつもこんな感じに私の料理を食べてくれる。
ちょっと前にカエル肉を調理した時は、「うげっ、カエル?ちょっとゆきちゃんやめてよ!」と言いながらも、食べた後に「へぇー、カエルって意外と美味しいんだね」と感想をもらしていた。
ももえちゃんに限らず、私の料理を食べた人の多くが「美味しい」という感想を残す。
こう言われると、私も少なからず嬉しいと思う。
しかし、私の中にはいつも料理に対し満足できないものが残っていた。
一体これはなんなのだろうか…?
そんな折、私は放課後の校内を歩いていた。校舎裏に立ち寄った時、こんな声が聞こえてきた。
「ヒャッハー!俺達に逆らうからこうなるんだよ!分かったか!」
「そうだぜ。命が惜しければこれからは俺達の言うことを聞くんだよ!」
どうやらモヒカンザコ2人が気の弱そうな男子生徒に暴力を奮っていたようだ。
私にはモヒカンザコを止めるだけの力は無いので、咄嗟にその場を去ろうとした。しかし、何だか様子がおかしい。
「おらっ、悔しかったら何か言い返してこい!」
「お、おい、やばくないか?こいつ、顔色おかしくないか?」
「気のせいだろ!おい、お前、まだ何か隠し持っているだろう!それを俺達に渡せ!…ん?声が小さいぞ!おい!…おい!…」
「…もしかして、俺達、殺してしまったのでは…」
「嘘っ!マジ!洒落にならねぇ!」
「こんなのが生徒会にバレたら…」
「あいつらに処刑される…!」
「「ヒッ、ヒィーーーーッ!」」
モヒカンザコ達は一目散にその場から去っていった。
周囲を警戒しつつ、その場に行くと、モヒカンザコにいじめられていたと思われる男子生徒がぐったりしていた。いたるところに痣があり、顔色も生きている感じがしなかった。
本来であれば、応急処置をした上で然るべきところに通報すべきなのだろう。
しかし、私はこの時、ある別の事を考えていた…。
「昨日モヒカンザコに襲われた男子生徒が死んだらしいよ。関わったモヒカンザコは校則に乗っ取り処刑。遺体の一部は切り取られてまだ見つかっていないんだって。物騒よねぇ…」
「そうだねぇ…」
「ところでさ、ゆきちゃん、今日のメニューは何?」
「今日はウミガメのスープ」
「ウミガメのスープ!?よくウミガメの肉を手にいれたね!」