第1話

文字数 817文字

巣立ちの日 近づく軒の 燕の子
守り神 店の軒には 燕の子
スイカ割り 海が恋しく 陽を睨む
朝顔の 顔を見つけて おはようと
向日葵の 迷路があったと 懐古する
陽に向かい 背を伸ばしてく 向日葵が
ドクダミの 並んで見える 白い花
空梅雨の 不安を思い 天仰ぐ
夕立に 打たれて帰れば 晴れ模様
傘がない 夕立横目に うなだれる
汗をかき 扇子で扇ぐ 昼下がり
浴衣着て 胸躍らせながら お祭りに
アスファルト 熱を冷ます 夕立が
アスファルト 日差しの強さに 陽炎が
陽炎で ゆがむ景色で 疲労感
青々と 茂る青草 風なでる
梅雨恋し 暑さに耐えて 祈る雨
梅雨入りで 湿る車内 憂鬱に
梅雨入り 太陽恋しく 雲眺め
雨音が 暑さ和らげ 部屋で聞く
雷雲が 近づき慌て 家向かう
炎天下 木陰探して 一休み
炎天下 木陰にいても 蒸し焼きに
エアコンの 温度でもめる 夏の午後
熱帯夜 寝苦し目覚め 夜空見る
喫茶店 夕立避けて 一休み
満月を 見ながら枝豆 大ジョッキ
帰宅時に 横目で見えるは ビアガーデン
夏のパフェ 何かと思えば メロンフェス
私はね メロンは苦手 逆恨み
親戚の 家に行く毎 メロン出る
暑中見舞い やめてほしいの メロンだけ
教会を 見れば花嫁 六月の
夕立で 川が増水 横で見て
夕立の 河川を見つめ 落ち着いて
照りつける アスファルトに 気が滅入り
桜散り 気がつけば 青桜
梅雨入りと あわせて季節 流れ知る
梅雨入りに 備えて買った 長靴を
梅雨時期に 傘咲き乱れ 下校時に
蛍見に 青谷向かう 散歩道
時早し 蛍の季節 闇照らす
巡る時 季節は変わり 蛍見る
蝉の声 聞いて暑さが 染み渡る
合唱が うるさく聞こえる 田の蛙
真夏日の 水浴び見ては 恨めしく
待ちわびる プール開きに 胸躍る
大合唱 地面を見れば 殻蝉が
殻蝉を 並べておかれた ベンチ見て
蝉の声 夏本番と やかましく
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