招待状

文字数 307文字

 これはタート・N・バベルの部屋で見つけた謎の本である。
 タイトルや著者はもちろんの事、出版社すらも記載が無い。そもそも表紙がまっさらな無地なのだ。文庫本サイズのメモ帳という方が正しいまである。
しかし、言葉に出来ないほどに好奇心が擽られる。これは危ない好奇心である、と強く感じるが、抗う暇もなく危ない予感に手を引かれ、文庫本サイズのその本を1ページ開く。
 
 ページの真ん中にはこうかかれていた。

 ”これは、エクス・ヴェンヌの部屋で見つけた謎の本である。”

 次のページには「招待状――混沌国より」とだけ書いてあった。

 そして、ようこそ!ああ、君も来たんだね!と頭の中で誰かが叫んでいた。

 












 


 


招待状__混沌国より
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み