スタート!

文字数 2,006文字

名前:三又 佳子
能力名:「鉄鍋でバーン」
コンセントプラグを三又にに変える能力。
設定:SNS中毒だが、SNSを誹謗中傷されたことにより怒りで覚醒。
相手を倒したい理由:SNSで中傷されたから
2017/06/03 00:12
名前:チェーンソー和田
能力名:「チェケ・ソー・ヴーン」
チェーンソーを最大限使いこなす。
設定:ドカタの新人。最近はきこりとかになればよかったかなあ、とも思っているが才能はあるらしく親方に気に入られている。
相手を倒したい理由:親方の最終試練だから

2017/06/03 00:19
静かな森の奥深く、チェーンソーが低い唸りを上げている。その音を聞いて、彼女少し口元を綻ばせた。
2017/06/03 00:23

Verylong_P_coat

「こんな山奥まで来させやがって…。もう容赦はしねぇ…。」
2017/06/03 00:29
強い言葉とは裏腹に、彼女ーー三又佳子は肩で息をしていた。佳子の目的はただ1つ、彼女の愛用しているいるSNS「モビゲー」のプロフィールを荒らした下手人の首を飛ばすことである。佳子はSNSを荒らした人間は一人残らず惨殺することに決めていたのだ。
2017/06/03 00:31

Verylong_P_coat

耳を澄ますと、遠くからチェーンソーの音が聞こえてくる。敵はアカウント名「チェーンソー和田」ー。アカウントの位置情報をハッキングした結果、この辺りにいることは割れている。
2017/06/03 00:35

Verylong_P_coat

ヴゥーン!!!!
ヴゥーン!!!!!!
2017/06/03 00:38
「!いた!」
2017/06/03 00:39
佳子は咄嗟に物陰に隠れ、敵の動きを伺った。どうやらチェーンソーで木を切っているようだ…。そう、敵は武器を持っている。
2017/06/03 00:40

Verylong_P_coat

見たところ、彼が持っているのは電動式チェーンソー…。佳子はまたニヤリと笑った。
2017/06/03 00:41

Verylong_P_coat

「…。『鉄鍋でバーン』」
2017/06/03 00:42
小声で佳子が唱えると、見えはしないが確かに彼の持っているチェーンソーのコンセントプラグが三又に変化したのを感じる。あとは1時間もせずに充電切れを起こすだろう。
2017/06/03 00:43

Verylong_P_coat

「…それで?勝ったつもりか?」
2017/06/03 00:45
「!!!」
2017/06/03 00:47
突然、彼は跳ね、佳子が隠れていた草陰に着地、と同時にチェーンソーを振り下ろした!
2017/06/03 00:47

Verylong_P_coat

間一髪で避けた佳子の右足から血が滴る。
2017/06/03 00:48

Verylong_P_coat

「ふん、避けたか。多少は戦闘の心得も有るようだな。」
2017/06/03 00:50
「…ひとつ、いい?なぜ私の場所が、分かったのかしら。」
2017/06/03 00:50
「俺の『チェケ・ソー・ヴーン』によって俺は完璧なチェーンソーのコントロールを実現している。ソナーとして使うなど、わけない。」
2017/06/03 00:51
「…分からないわね、そもそも、なぜあなたは私が『あなたを狙っている』ことを知っていたのかしら。」
2017/06/03 00:53
佳子は、和田に気取られないように一歩下がった。が、和田は当然のように自然な動きに対して牽制を入れる。戦い慣れている…。
2017/06/03 00:54

Verylong_P_coat

「簡単さァ。」
2017/06/03 00:56
和田は高々とチェーンソーを振り上げる。
2017/06/03 00:56

Verylong_P_coat

「そもそもテメェを煽ったのはここにおびき寄せる為だったんだからなああああッ!!!」
2017/06/03 00:57
その瞬間、チェーンソーは三倍の大きさに肥大!佳子は咄嗟に右に避けようとするが、軸足の右足はもはや紫色に変色しており、動ける状態にはない!
2017/06/03 00:58

Verylong_P_coat

「くっ…。」
2017/06/03 01:00
彼女の脳裏に浮かぶのは、SNSの仲間たち…。ブロッサム岡田、トマトジュース先輩、アヌス太郎…。
2017/06/03 01:01

Verylong_P_coat

「ここで負けるわけには…」
2017/06/03 01:03
「死に晒せェェェ! 」
2017/06/03 01:03
「いかない!」
2017/06/03 01:04
彼女が行ったのは、真剣白刃取りである!本来のチェーンソーでは困難を極めるであろうが、チェーンソーが巨大化していたのが逆に幸いした!
2017/06/03 01:04

Verylong_P_coat

ヴーーーン!!
ヴーーーーーン!!!
2017/06/03 01:05

Verylong_P_coat

「ク…ソッ!離しやがれ!」
2017/06/03 01:06
和田はさらに力を強くして佳子を潰しにかかる…だが!
2017/06/03 01:06

Verylong_P_coat

「そんなに離してほしいなら…離して差し上げましてよ!」
2017/06/03 01:07
逆に佳子は!スライディングで和田の股下に滑り込みつつチェーンソーを離した!
2017/06/03 01:07

Verylong_P_coat

「なっ…グオオオ!」
2017/06/03 01:08
チェーンソーを完璧にコントロールする和田の能力だが、和田は全力でチェーンソーに力を入れていた為、反応が一瞬遅れる。そのままチェーンソーは地面に突き刺さり、何度か跳ねた。
2017/06/03 01:09

Verylong_P_coat

「あなたもその程度なのね…。さて、これで終わり。」
2017/06/03 01:12
項垂れている和田の首元に手刀を構えながら、佳子は囁いた。
2017/06/03 01:12

Verylong_P_coat

「今なら、あなたの『モビゲー』のアカウントを削除すれば、許してあげてもよくってよ?」
2017/06/03 01:14
この時、佳子は気付くべきだったのだ。チェーンソーが、完全に壊れていたことに。
2017/06/03 01:15

Verylong_P_coat

それにも関わらず、未だチェーンソーのモーター音は煩いほど鳴り響いていた。
2017/06/03 01:16

Verylong_P_coat

「…。」
2017/06/03 01:17
「さよなら。荒らしさん。」
2017/06/03 01:18
佳子は素早く手刀を叩き込み、…そのまま彼女の手首はポトリと地面に落ちた。
2017/06/03 01:18

Verylong_P_coat

夥しい血が周囲に撒き散らされる。右足の出血も合わせて、数十秒で彼女は心臓が止まるに足る量の血液を撒き散らした。
2017/06/03 01:20

Verylong_P_coat

紫色の顔をした彼女は、ぱたり、と地面に倒れる。
2017/06/03 01:21

Verylong_P_coat

「これで、試験は合格でしょうか。」
2017/06/03 01:22
最初に佳子が隠れていた草陰から、和田がひょっこり顔を出し、近くの木の上にいた老人に話しかけた。
2017/06/03 01:23

Verylong_P_coat

「人と区別がつかないほどに、チェーンソーを使いこなす。正直、わしもどこから貴様とチェーンソーが入れ替わったのか分からなかった。…。問題なかろう。」
2017/06/03 01:25
そう言うと親方は消え、和田は満足げに頷くと、佳子の死体を一瞥した。
2017/06/03 01:26

Verylong_P_coat

「悪かったな、女。最初っからお前と戦ってたのは、チェーンソーだ。」

2017/06/03 01:27

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