第1話
文字数 2,000文字
胸熱展開にアタシの体は火照った。まるで映画のワンシーンみたい、と思うと火照りはさらに増し、人差し指で
キャー!そんなん絶対告白じゃん!で、先輩はなんて?
乳の首を擦りたい衝動を我慢しているもん子はとてもいじらしくて、可愛い。そんなことを考えていると自然と体は動いていた。自分の着ている白いブラウスの袖をハサミでジョキジョキと切り、両の脇を全開。桜とワキ毛、どちらも満開だった。
そうしたら先輩が『スキデス。ツキアッテください』って…。アタシもずっと先輩に憧れてたから『アタシで良かったらよろしくお願いします』って答えたの。
擦ってた…。擦っていたの気付いたら。火山の噴火のように、体の真ん中から何かが弾ける感覚。多分これが絶頂というやつなのかな。少しだけ大人になったアタシの鼻にはムラ美のワキガ臭とエラ臭が入ってきた。笑いながら嘔吐したのは初めてだった。
おめでとう!ホント良かったねムラ美!ってかあんまり惚気すぎたら怒るからねー。
窓から見える景色は桜のピンクに空のアオ。だからかなぁ…少しだけ、ほんの少しだけ勇気が出てきた。
驚かないで聞いてね…。先輩さぁ、急に学ランとワイシャツを脱いだの。それで『コレみてくださーい』って言って両手を挙げたのよ…。そこには…グスングスン。三つ編みした…ワキ毛があったの…。
じゃあ続き行くわよ。
どこまで話したか分からなくなったアタシは、とりあえず右鼻くそを左の鼻の穴に移植した。
当然断ったわ。だって先輩…右脇だけ三つ編みで、左脇はストパーかかってたんだもん!彼氏のワキ毛はノーマルが良いもん!
そう言ったムラ美の両脇からは、可愛らしい三つ編みヘアーが顔をひょっこり出していた。天使と見間違えてしまいそうなその姿は、窓の外に見える春の景色にとても映えていた。いや、とても生えていた。
どの脇で言ってんのよ!