第1話
文字数 212文字
線香を焚く。線香を焚く。線香をあげる。線香を焚く。これを永遠に繰り返す。この作業に1日のほとんどを費やせる。子供の頃から無心でやっていた。故人に対する敬意なんてものは払ったことがない。ただ、ひたすら、気の済むまで、これを繰り返す。最近では効率化も覚えた。マッチではなく、ライターを使う。当たり前だが、無心でやっていたものだから気が付かなかった。かなり多くの線香を焚ける。隣人にも教えてやろうか。
あぁ、今日も1日が終わる。
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