第１話

「キミとスイム」

コンセプトとあらすじ
「水泳で優勝を目指す少年が、仲間と一緒に男女混合リレーに挑んで優勝する！」

水泳好きな中１の快は水泳部の強豪校に入る。実は水の中に入ると、他人の心の声が聞こえるせいで実力が発揮できない。「黄金世代」の３年が卒業していったあと、部員たちの「もう優勝できるわけない」と思ってる心の声が聞こえてしまう。そんなとき内心あきらめてない部長の豪と女子マネージャーの千夏を見つける。快は二人に接近すると「男女混合リレー」の存在を知らされ、やめていった部員の美咲も誘い、大会に挑んで優勝する。

起・
水泳好きな中１の快は、まだ1度も優勝経験がない。水の中に入ると他人の心の声が聞こえるという能力のせいで、いつも実力が発揮できない。優勝するのが夢で水泳の強豪校に入るが、部員たちが３年が卒業したあと内心では「もう優勝は無理だ」とあきらめていることを知ってしまう。

承・
そんなとき、まだあきらめていない二人の心の声を聞いた。３年の部長・豪と、同級生の女子マネージャー・千夏だ。千夏は小学生の大会で何度も優勝しているが、タイムの伸び悩みとケガのために水泳をあきらめていた。千夏に部員になってほしいが、自分の秘密はしゃべりたくない。

転・
一方、部長の豪はひとり最後まで残って練習するが、ストイックすぎて部員と溝ができていた。快は豪の心の悩みを聞き、自分と勝負して負けたら部員にもっと近づくよう言った。快が負けるが豪はあまりの無鉄砲さに笑い出し、大会でまだ「男女混合リレー」の枠があることを教える。

結・
偶然、今は部活をやめている美咲の心の声を聞き、「自分が自己ベストをだしたら部に戻ってほしい」と頼み、本当にだす。その話を聞いた千夏も部に加わる。大会で過去最強の名門チームに苦戦するが、快は試合前自分の能力をみんなに話し、仲間からの心の応援を受けとり優勝する。


キャラクター　

快　中１　水泳好きだが、大会ではまだ一度も優勝経験がない。水の中に入ると、周りにいる人間の心の声が聞こえてくるという特殊能力があり、周囲には内緒にしている。

千夏　中１　水泳部の女子マネージャー。小学生のとき水泳大会で優勝したこともあるが、タイムが伸び悩んだ末にケガをして、水泳をやめていた。快に誘われて、再びプールに戻る。

豪　中３　今年から水泳部の部長になる。ストイックだがその分無口で、どうやって大会まで部員たちをまとめていけばいいか悩んでいる。

美咲　中２　元水泳部員。次期エース候補とまでいわれたが、完璧主義のため部員のやる気のなさに嫌気がさし、受験の忙しさを口実に部を去る。快の姿に触発され、部に復帰する。