第1話
文字数 1,233文字
学校からの帰りに、子猫を見かけた。
いつも通る道はあきていたので、今まで猫がいるのに気づかなかった。
周りを見ても親猫の姿はない。
子猫は鳴き声を出して近づいてくる。
可愛そうなので連れていきたいけど、学校に行く時にお父さんとお母さんはケンカをしていた。子猫を持って帰れば反対して追い出すに決まっている。
持って帰れないと決めて、子猫から離れた。
子猫は鳴き声を出しながら付いてくる。見ていると辛いので、背を向けて見ないように走った。
交差点を過ぎた時、後ろを向いた。
子猫の姿はなかった。
安心と後悔が半分ずつ混ざった気分で家に帰った。
家ではお母さんが食器を洗っていた。
お母さんは朝にケンカをしていたのが夢だったのでは、と感じる位に普通の顔をしていた。
お母さんに猫について話をしようか悩んだけど、やめた。反対するのは分かっていた。
次の日の朝、お父さんとお母さんは昨日と違って、普通にご飯を食べていた。
お父さんは、お母さんに午前中で帰るって言っていた。
ニュースでやっていた、コロナが何だって話が理由って言っていた。
学校が休みにならないかなと言ったら、お母さんは家事が増えて困るって言っていた。
お母さんは日曜日でも、いつもと変わらないのに。
お父さんは先に駅に会社に行った。
昨日と同じで、皆が集まってから学校に行った。
行きと帰りは違う場所を通っているから、猫がいた場所は通らない。
先生が変な人が目をつけるからって、行きと帰りは別々の道を通るようにと決めていた。
子猫の話をしても、皆知らないと言っていた。
子猫を見たのは気のせいだったのかも知れない。
帰りに子猫がいた場所に来た。
子猫はいなかった。
周りを見ても誰もいなかったので、一人で子猫を探した。
いろんな所を探したけど、子猫はいなかった。
立て看板を見ると、猫は車にひかれたと書いてあった。段々悲しくなってきた。
お父さんやお母さんが反対するかも知れなかったけど、子猫を拾っておけば助かったかも知れない。
子猫がいた並木の下を見ていたけど、子猫はいなかった。
猫を捨てた人が悪いんだと頭の中で決めて、駆け足で家に帰った。
玄関のドアを開けて入ると、お母さんが来た。
お母さんの足元に子猫がいた。
昨日見かけた子猫だ。
何でいるのかと不思議だったけど、無事だったんだと安心して座ってた子猫をなでた。
子猫が何でいるのかって聞いたら、お父さんが帰りに見かけてついてきたので拾ってきたと言っていた。
お父さんが玄関に来て、しゃがんで子猫をなでた。
お父さんお話だと、子猫を見かけた時、近くにいた人から地域猫だった親猫が子供を産んでから事故にあったと言っていた。
他の子猫は散り散りになったのか聞くと、わからないと言っていた。
お母さんは反対したけど、返して事故にあったら困るからと、仕方なく家で飼うと言った。反対していた割に、顔はほころんでいた。
子猫を撫でると、ごきげんな鳴き声を出した。
いつも通る道はあきていたので、今まで猫がいるのに気づかなかった。
周りを見ても親猫の姿はない。
子猫は鳴き声を出して近づいてくる。
可愛そうなので連れていきたいけど、学校に行く時にお父さんとお母さんはケンカをしていた。子猫を持って帰れば反対して追い出すに決まっている。
持って帰れないと決めて、子猫から離れた。
子猫は鳴き声を出しながら付いてくる。見ていると辛いので、背を向けて見ないように走った。
交差点を過ぎた時、後ろを向いた。
子猫の姿はなかった。
安心と後悔が半分ずつ混ざった気分で家に帰った。
家ではお母さんが食器を洗っていた。
お母さんは朝にケンカをしていたのが夢だったのでは、と感じる位に普通の顔をしていた。
お母さんに猫について話をしようか悩んだけど、やめた。反対するのは分かっていた。
次の日の朝、お父さんとお母さんは昨日と違って、普通にご飯を食べていた。
お父さんは、お母さんに午前中で帰るって言っていた。
ニュースでやっていた、コロナが何だって話が理由って言っていた。
学校が休みにならないかなと言ったら、お母さんは家事が増えて困るって言っていた。
お母さんは日曜日でも、いつもと変わらないのに。
お父さんは先に駅に会社に行った。
昨日と同じで、皆が集まってから学校に行った。
行きと帰りは違う場所を通っているから、猫がいた場所は通らない。
先生が変な人が目をつけるからって、行きと帰りは別々の道を通るようにと決めていた。
子猫の話をしても、皆知らないと言っていた。
子猫を見たのは気のせいだったのかも知れない。
帰りに子猫がいた場所に来た。
子猫はいなかった。
周りを見ても誰もいなかったので、一人で子猫を探した。
いろんな所を探したけど、子猫はいなかった。
立て看板を見ると、猫は車にひかれたと書いてあった。段々悲しくなってきた。
お父さんやお母さんが反対するかも知れなかったけど、子猫を拾っておけば助かったかも知れない。
子猫がいた並木の下を見ていたけど、子猫はいなかった。
猫を捨てた人が悪いんだと頭の中で決めて、駆け足で家に帰った。
玄関のドアを開けて入ると、お母さんが来た。
お母さんの足元に子猫がいた。
昨日見かけた子猫だ。
何でいるのかと不思議だったけど、無事だったんだと安心して座ってた子猫をなでた。
子猫が何でいるのかって聞いたら、お父さんが帰りに見かけてついてきたので拾ってきたと言っていた。
お父さんが玄関に来て、しゃがんで子猫をなでた。
お父さんお話だと、子猫を見かけた時、近くにいた人から地域猫だった親猫が子供を産んでから事故にあったと言っていた。
他の子猫は散り散りになったのか聞くと、わからないと言っていた。
お母さんは反対したけど、返して事故にあったら困るからと、仕方なく家で飼うと言った。反対していた割に、顔はほころんでいた。
子猫を撫でると、ごきげんな鳴き声を出した。