短編

文字数 7,294文字

「あら、まあ。またなのかしら?」

「……ええ、またですね」
 
 扉を開けると、苦笑いした配達員が立っている。

 ーー今日も、綺麗に美しく高級さが隠しきれていない荷物を抱えて。 






「こんにちは、配達員さん。昨日ぶりね。送り先はもしかして昨日と一緒かしら?」

「こんにちはフェザーズさん。ええ、昨日と同じ方からの荷物です。サイン頂いても?」

 苦笑いから人好きのする笑みに切り替えた若い男配達員は、胸ポケットに差していたボールペンを出てきた老婦人に渡した。

「いつも、配達ご苦労様ね。大変だったでしょう?」
「いや、あはは。まあこれも仕事の内ですからなぁ、なんてことありませんよ」
 
 優しげでおっとりとしている婦人は少し眉を下げ、気遣いげな声色で話しかけた。
どことなく緊張しながらも男はそれに相槌を打つ。足元に置いた荷物を気にかけながら。
 
「はい、書いたわ。これでいいかしら」
「……ええ、良いです。確かに届けました。ああこれ中に運びますよ。昨日よりは軽いですが、女性には少し重いでしょうし……よろしいですかな?」

 「あら、ご親切にありがとう。じゃあお願いするわね」
 婦人が書いたサインを確認した配達員は、ペンを老婦人から返して貰い元あった所にしまう。足元に置いた荷物を再度持ち直し、家主に促され家に上がり込んだ。
「どこに置きます?」
「そうねぇ、どうしましょう、この大きさなら、えっと……これならリビングの方が良いかしら。そこのテーブルに置いてくれる?」
 届け物の中身欄を確認し、婦人は配達員にキッチン近くのテーブルを示した。高価そうな物の為、会社から通達やら注意喚起がされたのだろうか。
普段よりも、とても丁寧にそれを運んでいる。
 
 案内された所に、そろりと置く。
「ええ、……よっと、ふぅー」
 荷物を置き終えると緊張が解けたのか安堵した表情になった。

「こんな辺鄙な所まで、ご苦労様ねぇ、とてもありがたいのだけど……なんだか申し訳ないわ。疲れたでしょう?良かったらこれどうぞ、若い人はコーラの方が良いかもしれないけど」

「いやー、はは。これも我々の仕事なのでお気になさらずに婦人。寧ろご利用いただきありがたい所ですよ!ああ!ありがたい。
ちょうど喉が渇いたんだ」

 からから笑いながら礼を軽く言い老婦人の持ってきたグラスを受けとる
紫色の液体が透明なグラスの中でゆらゆら揺れる。
 
 ぐい、と一気にグラスを煽る。ごくごくと喉が鳴るのが聞こえ、ガラスの中の半分を男は飲んだ。
「ぷはー、生き返る!葡萄ジュースですか、コーラも好きですが葡萄も好きですよ」
「まあ、よかったわ葡萄農家の友達が贈ってきたのよ。たくさん頂いたのだけどあんまり日もちしないでしょ?」
「まあ確かに、それでジュースですか」
「そうなの、結構もつのよ。味は私好みにしてるのだけど……若い人の口に合うかしら?」
「おれは好きですよ、おれ好みの味だ」

「本当?良かったわ」
 何処となく老婦人はほっとしたようにはにかんだ。
 それからふたりは世間話をした。
やれ新しいデパートが出来た、今流行りの製品メーカーがありトレンド1位を獲得した、人気モデルの電撃離婚があった……と思ったら数日立たないうちに俳優某との婚約しただとか。
 他愛ない話だったが、婦人は楽しんでくれているようだ。
 ここは都市部から遠く、しかも近所同士がずうっと離れた所にあり所謂孤立状態である為なのか、新聞は届くけど夕刊しか届か無いから、どうしても世間から数歩遅れるのだと笑いながら言っていた。

 ここから東に行くと電波搭が幾つか建っており、電波はとても弱く回線は遅いが届いてはいる。
テレビが使えないわけではない。

「テレビより新聞の方が分かりやすいのよ、映像だとちょっと私には速くてねぇ……ほら、歳をとると理解力が衰えるのよ」

 なるほど、相槌を打つ。
自分自身の祖父母もそういえば、その様なことをよく言うと配達員は思いだした。
「いやあ、まだお若いように見受けられますよ?」
「まあ!……ふふ、有り難う。誉め上手ね貴方」
 口に手を添え、彼女は上品に笑う。
「いやいや、本当ですって!おれ嘘は苦手なんですよ」
「ふふふ、お世辞でも嬉しいわ。70過ぎのお婆ちゃんだけどどきどきしちゃうわ。
  ……今の若い人って、本当に口が上手よねぇ」
 どこでならうのかしら。
 ふふふ、と淑女は上品に笑う。
大袈裟な風でも気にしないで笑う。

「いやいや、若い人に限らないと思いますけどね!」
「面と向かって言ってくれるのは、貴方とあの子とそのお友達位なものよ」

「へえ、ご家族かご友人ですか?」
「家族よ、とてもシャイな子なの。でも歯の浮くような台詞ばっかし言うのよ!」

 本当に困った子なの、そう言い恥ずかしそうに婦人は頬を赤らめる。

「ほー……歯の浮くような……、息子さんですか?」
「ええ!……とはいっても義理の方のだけどね、最近忙しいのか電話と郵便のみで顔を見てないのだけど」
「郵便……もしかして、ここ1ヵ月の宅配物の差出人のなかに居ますか?」

「ええ、そうよ。よくプレゼントを送ってくれるの。……まあ、血の繋がりは無いし、名字も生まれた国も、ましてや人種も違うわ。だけど私達は家族だと思っているの」

「へえ、……私達?」
「私と旦那かしらね。あ、ちゃんと血の繋がりのある息子はいるわよ?少し前に遠くに往くと言ったきりなのだけど。……ちゃんと元気でいるかしら」

 時々連絡くれるから良いのだけどね。少し淋しそうに言ったかと思えば、直ぐに、そうそう、その子の話なのだけどね!とパッと表情を替えた。

とは一時期、一緒に暮らしていたの、そうねぇ丁度20年前かしら、旦那がねある日突然連れてきたの」 

「と、突然ですか?」
「ええ、突然。町に1人で買い物に行ったはずなのにで2人で帰ってきて。『お友達?』って聞いたら、旦那ったらね、真顔で『いや、知らない奴だ』と言うのよ、私びっくりしちゃって!」
 一旦言葉を切り、自家製の葡萄ジュースを一口二口上品に飲んだ。

「『何処で拾ったのかしら?』って聞いたらね、『アンドラ書店の路地裏に落ちてた』って淡々といったのよ。で、それだけしか教えてくれなくて、その日はその子を案内したまま!」

 詳しく旦那さんが、その人を紹介してくれたのは、それから1週間後だったという。
「いつ教えてくれるのかと、変にどきどきしてたわ」

 拾われた人は、外国人の青年で暫く口を閉ざしたままだった。
言葉が解らないのかと思ったがちゃんと此方の言葉は理解しており、数日たったらちゃんと言葉での意思疎通が出来たのだという。

「どうやら、旦那が拾って来る前に、怖い目にあったみたいでね、一目見て訳ありだって判るくらいに最初は怯えているみたいだったの。でもね、暫く一緒に暮らしたら私達に心を開いてくれたわ、今では慕ってくれているの。……とても不思議で優しい子なの!」
 
 それこそ、一人暮らしのお婆ちゃんに様々な物を贈ってくる程にだ。
ここまで心を開いてくれるには、色々合ったらしい。

は割愛するわ、と愉しそうにはにかんだ。
 

「はあ、その拾われた人からの贈り物でしたか!……もしかして今日の人……とかですか?」
「ええ!そうよ。私宛の宅配物はほぼ、あの子からの物といっていいわ」
 
 思い浮かべたのは、今日運んだ荷物。
それにここ1ヵ月間のこのお宅への配達物、14件の依頼。
頻度が多かった依頼人の名前。
 「……〈ヨクヤ-クサキ〉さんですか?」
 ちらり横目で見ると、老婦人はご機嫌に手をひとつ打つ。
「正解!」
「そうでしたか、今日の人ですね……ん?あれ、でもこの人からのは2件位だったような……」
 記憶を遡って見る。覚えている限りではそのくらいだった。

と言うけれどどちらかと言えば少ない頻度ではないかと疑問が湧く。


「ええ、2件だったわ。その名前ではね」
「え?」
 頭の中の疑問に答えるように婦人は答えた。 

「名前を変えて、あるいは友達の名を借りたりなんかして贈ってくるのよ」
 ふう、と呆れを含んだため息をひとつ吐く
「名を?偽名ですか?!……もしかして今日のも……」
「いいえ、今日の……というか、その名前は本名よ。他のが別名と偽名なの。今月私宛のが10何件あったじゃない?あれ殆ど、というか全部同一人物からよ」

「え、え!まさか?!」
「そのまさかよ……嬉しいけど、困っちゃうのよ」

 ほらこれとこれ、取って置いたらしい領収書を持ってきて並べ始めた。

「〈リガード-フォレスト〉、〈ヨハーネス-フィリセ〉、〈長草樹〉、〈マリウス-リファアト〉……これ全部?」
 どれもこれも、全部このお宅宛の荷物で見た事がある依頼人名。

「ええ、この〈ヨハーネス〉以外は偽名よ、〈ヨハーネス〉はあの子の洗礼名なの。他のは多分、お友達から文字ったのね、本人とそのお友達からは素知らぬ振りをされてるけど」

 彼女の話だと、数年前迄は本人名義で何件も、約週3回の頻度で贈って来たのだと言う。
 贈ってくれるのはとても嬉かったが、これは贈りすぎだと思った。
やんわり贈りすぎないでくれと何度も伝えたら、渋々といった風に彼の名義の荷物は2ヵ月に2件に減ったが、翌週からこの方法に変更してきたとのこと。
 別人の名義で前よりも届くようになってしまったらしい。

「そうゆうことじゃないのだけどねぇ……、全く困った子なの。まあそうゆうことも可愛いのだけどね」

 はは、と笑い合うが、ふと疑問が沸く。
「本人に聞いた訳じゃ無いのですよね?もしかするとホントに別人が混じってる可能性があるのでは?」
「勿論その可能性もあるわ、でも多分そうなのよ」
 
 その自信は何処からくるのか。配達員の顔に出ていたらしい。
 にこりと笑みを更に深くして答えた。

「何でかって?ふふ……ただの勘よ。でもねぇ、私の勘はよく当たるの」


「あの子はね、私に恩を感じてくれているの。

合った時に、たった数年だけど一緒に暮らしていたあの時を覚えていてくれているのね。
今でも気に掛けてくれているのよ……でもねあの子は不器用で意地っ張りだから。分かりやすくお金を掛けてくれているの。
 私は電話や手紙だけで十分嬉しいのだけど……」

 そうゆう子なのよ。
そう語った婦人は慈悲に溢れていた。

「あの子の性格上からもなんだけど……贈り物の中身でも何となく分かっちゃうのよねぇ。ああ、まだ開けてなかったわね」

 ちょっと開けてみましょう。とハサミを持ってきて、置きっぱなしになっていたあの高級そうな荷物の梱包を解き始めた。

 余り配達業者として良くはないのだが、中身が気になっていたので、荷解きの様子を、時々手伝いつつ眺めた。
長居してるのが会社にバレたら怒られるかなぁとぼんやり思いながら。

 高級そうな外装を剥がし、更に分厚い衝撃吸収材を取ると……白い箱が残った。
 白い箱には店のラベルが金色の文字で刻まれている。
ブランドには疎かったので何処の店のかはわからなかったが、何処かで見た事があるロゴだった。

 皺が刻まれた手が箱の蓋を開ける。
 「今回はなにかしら……あら、まあ」    
 「おお……!」

 出てきたのは30㎝程の木箱。
すべての面に繊細な、けれどもシンプルな装飾がされており所々キラキラと光が反射する。「これは……オルゴール?」
「ええ、そうみたいね……ふふふっもう、あの子ったら……相変わらずのようね、逆に安心したわ」 

 呆れながらけれどもとても、とても嬉しそうにオルゴールを眺めた。軽々と持っているのを見ると、中身はそんなに重さがないようだ。どうやら割りと重さがあったのはデカイ衝撃吸収材のせいだったようだ。
「ふふ、オルゴールにこの花と色!ああ、あの子はどうして直接言ってくれないのかしら?」

 楽しそうに、愉快そうに、けれども何処か拗ねているように彼女は言った。

「何を伝えたかったと思うんですか?」

 不思議そうに配達員は聞く。

「そうねぇ……ふふ、この花は解るかしら?」
紫色の花を指さし問われる。花の名前には疎くて……と言うと。あらあら、と言い微笑んだ。

「これはね、ラナンキュラスという花よ。他のお花と同じように色によって花言葉が違うのよ。
 ふふ、貴方もお花を知っておいた方が良いわ。良い男の嗜みにね」

「はは、そうですね!勉強します……それで、どうゆう意味が?」





「ふふ、これはね……」
 
 
 


 
 ーー ああ、成る程。
 
 話でしか聞いたことがないけれど、彼はとても不器用で優しい人なんだろう。 

 割愛された

あった中での彼女に対して。彼なりの感謝の伝え方なのだろうか。

 それにしても……。




「ははっ!何だか、不器用なんですね!」
 こんな風にしか、伝えないなんて。
男は不器用な生き物とは言うけれど、彼には叶わないかも知れない。


「ええ、あの子は不器用なの!


   ……そこが愛しいのだけど!」

 
 そう言い、婦人は贈り物を胸に優しく抱き締めた。
 

ーー まるで母が子を包むかのように。







 「今日はありがとうございました……長居してしまってすみませんね」
 空はとっくに夕焼け色に濃い青が混じり合い夜の色に成り始めていた。
 銀色鳩の置時計が、夕刻を知らせる音色をリビングに鳴らさなければ、まだまだ窓を見ようとしなかったかもしれない。それくらいに彼女との談笑に集中していたのだろう。
「ごめんなさいね、お外暮れていたのを気付いていたのよ、でも……まだお話したくてつい見てみぬ振りしちゃった」
「いやあ、大丈夫です!最後の仕事だったんで。こちらこそ楽しかったです!」

 申し訳なさそうに眉を下げている。
気にしてませんよと、もう一度明るく成るように気持ちを籠めて笑う。
彼女の悲しげな姿は見たくなかった。
 親しい……とはまだ言えないかもしれないが、この親切で優しい老婦人を見守っていたい、もっと話をしてみたい……と思うのだ。
 老婦人の話は時間を忘れてしまう位面白かった。彼女の口から紡がれる物語は、ありきたりだったり、悲しかったり、面白かったり、怖かったり。そしてちょっぴりと……不思議だったり。
どれもこれもまるで映画を観ているように感じた。
「それじゃあ……名残惜しいですが帰ります。お土産ありがとうございます!」
 帰りに持たせてくれた、すっかり舌が気に入った婦人特製の葡萄ジュース。
沢山作ってあるから余ってるの、と2本瓶にいれてくれたのだ。
 どうやらあの子も、この味が好みなのだという。

「気に入ってくれたみたいね、嬉しいわ……それじゃあお元気で、帰り道気を付けてね?ここらは電灯の明かりが少なくて暗いから」
「分かっていますよ、何回も通った道ですし」
 何十回と通っているが、毎回彼女はそう言うのだ。
「ええ、ええ、大丈夫気を付けるよ、ありがとう。お休みなさい、フェザーズさん。よい夢を」
「ふふ……ありがとう。カネットさん。貴方も良い夢を」







 

 手持ちカンテラの淡い明かりがミラー越しに映る。
広い麦畑から公道に出る迄、明かりは暗闇にずっと浮かんでいた。

 公道を出て暫く走り、楽しい時間の余韻の名残を感じていると、ふと頭に思い浮かぶ。
「……そういやぁ、なーんか聞き覚えがあんだよな」
 楽しそうに紡がれる名前。
頻繁に話に出てきていたメイン人物。
遠く離れた母にプレゼントする男。
彼女曰く、〈複数の名前を持つ〉お茶目な人。
(お茶目というよりは、何とかして贈り物を沢山あげたい人の苦肉の作のような気が……)

 他にも色々盛り沢山な話を聴いたが、特に気になった

の人物像ワード。
〈会社経営者〉、〈孤児院への援助〉、〈慈善活動に精を出している〉……位だろうか。
いやまだもうひとつ合った。
〈聖職者〉だ。
 会社をして、孤児院を経営して、慈善活動して……尚且つ聖職者。
色んな事をしている人のようだ。
……何だか少しの引っ掛かりを覚えるが思い出せない。
 それにしても随分と忙しい日常を送っているのだろう。暫く田舎に顔を見せに行けない程には。その代わりなのだろう、沢山プレゼントを贈るのは。
家に行けない代わりに色んな想いを込めて贈り物をするのだろう。
あのオルゴールみたいに。
 彼女はとても愛されている。
ちゃんと話したのは今日が初めてだが、とても心優しい人だ。
仲良くなりたいなと思う位に。
 (次は、言ってみよう。彼女が良ければだけど)
 友達になりたいと伝えたら、彼女はどう反応するだろうか。話し相手が欲しいと言っていたから喜んでくれるかもしれない。
……ああ、でも。
「いきなりそんなこと言ったら、怪しまれてしまうか……」
 疑うことをあまりしない彼女でも訝しげに思うだろう。
 それに、忙しいだろう息子さんが怪しむだろう。話しの中でしか知らないが、とてもとても(義理)母親想いの人だから心配するにきまっている。
 あんな辺鄙な田舎にひとりきり。
何かあったら直ぐに行ける……とゆうわけには行かないだろうし。
「んー……もう少し仲良くなってからにしようかなぁ」
 幸いなことに暫く異動でもしないかぎり、此処が自分の担当地域だゆっくりとでも良いだろう。
「友達になれるといいな、そしたらもっと面白い話が聞けるかもしれないなぁ」
 自分が映画みたいな話を聴きたいだけではなくて。友達は無理でもせめて一人暮らしの愚痴を気軽に話せるような関係に。
「彼女も1人ではさみしいだろう」
 人の良い老婦人がの話し相手に成れたら……なんて。
「まあ、息子さんのかわりなんていかなくても、話し相手にはなれるかな」

 ぼんやりそんなことを考えていると、ラジオから音楽が止まり、司会者同士の会話が始まる。

 『リクエストも終盤です。いやぁ今夜も不動の人気を誇る曲ばかりだったね!
ーーそうそう、不動の人気と言えば!多種多様な製品を揃える雑貨店forestが、またもトレンド入りを果たしたってさ、知ってた?
 かくいう僕もーー……』

 司会者の声をBGMに、幽かに見える街明かりへと車を走らせる。僅かな引っ掛かりを残しながらも。

 ああ、今日も夜は更けて行く。



▷▷▷
紫色のラナンキュラス、オルゴール

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