左上人 with ボルカ

文字数 2,280文字

【アーティスト名】
左上人 with ボルカ
(ひだりしょうにん・うぃず・ぼるか)


【メンバー】
・左上人(Vocal)
・左上人のクローン(Guitar)
・左上人のクローン(Bass)
・左上人のクローン(Drums)

左上人、まるで空也上人と左卜全を足して2で割ったような顔をした男。
より分かりやすく例えると、百人一首の坊主めくりにおける、坊主のような風貌の老人。
その男のクローンで結成されたロックバンド式のアイドル、ボルカ。
口から具現化された音符を吐き出しつつ、歌うスタイル。


【代表曲】
『ニューヨーカーは俺だ』
 バッドモーニン おねしょしたぜ
 こんな津波は 泳ぎたいぜ
 ホラー映画 昨夜の続き
 朝に見ちゃえば 怖くないぜ
 黒いトースト 旨味のビター
 ハナクソ塗って ノドを鳴らすさ
 外から聞こえる ハイクラクション
 俺のオナラも 共鳴するさ

 俺はニューヨー カッカッカ
 俺はニューヨー カッカッカ
 笑い飛ばせ 笑われんなよ
 笑い飛ばせ 笑い連打 ハー!

 どうせトランプはジョーカーだけで
 アイツのジョークは笑えないが
 カードゲームはこっちの十八番
 ロックの切り札 アイツはダウト!

『スペシャル・ドリンコ』
 俺のスペシャル ドリンコ飲んで
 ちょっとでいい ちょっとでいい
 怪しくないから 必死じゃないから
 俺のスペシャル ドリンコ飲んで

 誰かの元気になりたいのさ
 生粋のロッカーなんだ
 それを液状にしたものなんだ
 俺のスペシャル ドリンコ飲んで

 石灰水の見た目でも
 良い配合をしたんだよ
 スペシャルドリンコ飲んで飲んで
 スペシャルドリンコ……やっぱり

 ロッカーはロックでモノ言うぜ
 ドリンコはもう卒業だぜ
 お前はお前でモノ言えよ
 元気出そうぜ! 液状にすんな!

『立ちション・ロック』
 YEAH 俺なりの弧を描く
 山へ向かって 立ちション・ロック
 YEAH 俺なりの小描く
 大地つかって 立ちション・ロック

 車道を背にー まるで絵にー
 食べすぎたゼリー オシッコ手にー
 ついたって ズボンで拭きな
 不思議な元気 出てくるゼミ
 車道を背にー まるで蝉ー
 今いらない銭ー オシッコ手にー
 ついたって シャツで拭きな
 手を振りなー そうだろ? エニー

 オシッコ出そう そうじゃない
 虹が出そう 相当の
 景観に 一役買う
 そういう気持ち 真っ黄MAX

 ションベンベンベン かき鳴らギター
 ジョンベンドボドコ 土跳ねドラム
 ションベンベンベン かき鳴らベース
 立ちション・ロック 立ちション・ロック


【バンド裏話】
左上人は日本人初の不老不死だが、一度死んでいる。簡単な電気ショックで蘇生した。
以下、左上人が一度死んだ時の、とあるファンのライブ手記。
――――――――――――――――――――――――――――
 さぁ、始まる、ボルカのステージが。
 会場は熱気が増していき、むせ返るほどの空間だ。
 特に左上人がつらそうにえずき、
「もう休みたい」
 という声をマイクが拾っているが、スタッフ一同、会場に来ているファンも、それは完全に無視している。
 何故なら、今さらステージを止めるなんて、絶対あってはいけないことだから。
 一番好きな人が「もう休みたい、汗か汁か分からない液が出ている」と言っていたとしても、それは完全に無視するしかないのだ。
『一曲目:ニューヨーカーは俺だ』
 ――左上人が2015年に作ったという曲だ。
 左上人は日本人初の不老不死。アマゾンの奥地で1人、先に不老不死の人間がいたらしいが、日本人では初であり、アジア人でも初の快挙である。
 不老不死故に、ちょっと体調不良を見せても、みんな心を痛まず、無視ができる。
 実際に、痛いモノは痛いし、つらいものはつらいらしいが、どうせ不老不死だし、という感覚が皆にある。
『二曲目:スペシャル・ドリンコ』
 ――左上人が2015年に作ったという曲だ。
 それ以上のエピソードを左上人は語ろうとしない。
 きっといちいち覚えていないんだ、不老不死の悲しさだなぁ、と、皆少し憐れんでいる。
『三曲目:立ちションロック』
 ――左上人が2015年に作ったという曲だ。
 あの頃はまだ首都圏で立ちションをしてもギリ許されたとインタビューで語っていたが、僕が文献を調べた結果、首都圏ではギリアウトだけども、田舎ではまだ許された、という結果になった。
 左上人はどこか嘘つきの一面がある。
 だから皆どこかで「痛いモノは痛いし、つらいものはつらい」って嘘なのでは、と思っている。
 しかしここで事件が起きた。
 左上人が急に苦しみ出したのだ。
 最初は皆「いつもの仮病おつ」と思っていたが、他のクローン達も同時に苦しみだして、何だか異様な空気になってきた。
 宙に楽しそうに浮いていた、口から具現化されたカラフルな音符は、灰色になり、粉々になり、消滅し始めた。
 明らかにいつもの仮病とは違う。
「もしや左上人は不老不死ではないのか」
 と皆の頭をよぎったその時、左上人はその場で倒れ込んだ。
 でもその後、やけに簡易的な蘇生で生き返り、今に至っているので、仮病ということで落ち着いた。
――――――――――――――――――――――――――――


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