第1話

文字数 1,016文字

今日も探偵として生きる。昔、シャーロックホームズシリーズを見て探偵となったんだが、この生活も息苦しい、でもこれしかないと思い30年続けてきた。
いつもこの路地裏だ、何も変わらない、変わるとしたら貧困の少年たちがいないかいるだけだ。
大人はこの街には少ない。でも大人は最悪な生き物だ。
そして、この椅子も壊れてきた。

「す、すみません」

「どうしたんだ、その赤ん坊」

葉巻たばこを吸っていたがやめた。子供に不影響なので。その母親は赤ん坊を連れていた。

「実は夜逃げして来て・・・彼がまたついてきて・・・少し傷があって」

「そうか、ちぃと座ってくれ」

汚い路地裏にある椅子に座り話をしてくれた。

「夜逃げして・・・頑張ってきたんですけど・・・いそうな気がして・・・助けてください・・・この子未来のために」

「分かった、分かった、そいつを撃退すればいいんだな・・・」

一晩前までぎっくり腰だったが治っていた。そして立ち上がった。

「来てないですね・・・ここからは逃げましょう」

「分かりました。」

そして路地裏から逃げて走った。おじいちゃんなので息切れが早い、でもなかった、なんとしても平和を取り戻すため走った。

「お名前は?」

「オリバーです、私はシャーロットです」

「分かりました。」

そしてちょっとした道の角に潜んだ。

「あいつ・・・シャーロットめ・・・」

そして追いかける男は車に乗った。

「よっしゃ、行くぞ」

車を走らせた。

「ここにいてください」

「おんぎゃあ!!!おんぎゃあ!!」

するとオリバーが泣き出してしまった。

「しっ、静かに!」

「そこにいるんだろ、なぁ」

男は駆け寄った。

(やばいな・・・どうする・・・!)
何かを拾った。

「おらっ!」

なんとバールで殴った。

「いった・・・・」

ズドン!
倒れた。探偵は少し大胆な方法だったがでも男は警察に逮捕された。

「良かったですね」

「ホントにありがとうございました。」

と深く陳謝した。

「いえいえ、オリバー君の未来がかかってるもんですもの」

「あっ・・・」

すると歯が折れてしまった。

「大丈夫ですよ」

「何でですか?」

探偵は笑顔で言った。

「母が言ってました、歯妖精という妖精さんがいて妖精さんがお金をくれるらしいんだとよ」

探偵は右頬を触った。

「そうなんですか!」

「ば~ぶ」

「それでは、」

そして無事に終了し探偵は去った。
大人と言っても最悪な生き物でもあり最高の生き物でもあるのかもしれないと探偵は思った。
路地裏の探偵はこれからも探偵という生業を続ける。



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