第１話

【起】
　小学五年生の鈴木ユウタはいじめられっ子。クラスの大将、郷田にからかわれる日々。
ある日、二人の転校生がやってくる。クール系のレンと、強面のショウ。レンとショウは、細長いラムネをタバコみたいに加え、スーツ姿の不思議な小学生だった。そのカッコよさに女子たちは大騒ぎ。すると、すぐにもう一人の転校生もやってきた。名前はウー・ハムハム。チャイナドレスを着た美人で、男子たちは大騒ぎ。
　ウーは、ユウタに近づき、いきなりナイフを突き立ててきた。それを、レンとシュウがとめる。３人は教室を舞台にピストルを撃ち合う大アクションを繰り広げる。
　呆気にとられる。ユウタ。レンとシュウの正体は未来人。将来大物になるユウタを消し去ろうと、少年時代のユウタを狙う暗殺者から、ユウタの身を守るためにやってきたのだ。その名も〈SPキッズ〉。タイムトラベルの影響で、未来人は全員小学生の姿になってしまうのだ。

【承】
　レンとシュウに過剰なまでに見守られるユウタ。次々とユウタを狙いに未来からやってくる転校生たち。レンとシュウに助けられながら、暗殺者たちともなぜか仲良くなりはじめる。二人の助けもあり、郷田との喧嘩にも勝つユウタ。徐々に、クラスでの立場を逆転させていく。

【転】
　ある日、最強の暗殺者ジ・エンドが現れる。エンドは、レンとシュウをあっという間に倒してしまう。エンドはユウタをすぐには倒さず、レンとシュウを助けにくるよう言い渡す。恐怖からなかなか助けに行けないユウタだったが、エンドとの決闘を決意する。

【結】
　エンドとの対決が始まるも、ユウタはまるで手が出ない。しかし、勝たなければレンとシュウがやられてしまう。絶体絶命のピンチに駆けつけたのは、郷田や暗殺者たち。みんなの協力もあり、エンドを倒し、レンとシュウも救出する。
　別れ際、レンとシュウはユウタの記憶を消す。ユウタ達は暗殺者のことをすっかり忘れてしまう。しかし、ユウタの中に二人から教わった勇気が残っており、生徒会の会長を目指し努力を始める。