第１話

〇「メトロン星人」・・・身長2mから50m　体重120kgから1万8000t
幻覚宇宙人の別名を持つ、出身地はメトロン星

〇登場エピソード　ウルトラセブン第8話「狙われた街」　初回放映1967年11月19日


〇人間を凶暴化させる効果のある赤い結晶体を含ませたタバコを販売させ、タバコを吸った人類同士で争わせ、信頼関係を崩壊させての自滅による、地球侵略計画の実験を北川町にて行った。

〇実際に放映されていた年の、およそ30年後の近未来が舞台の世界観で構成されていたウルトラセブンでは御法度とも言える、下町やアパートなどの昭和を色濃く感じられる情景で、終始このエピソードは展開されていく。
モロボシ・ダン(ウルトラセブン)をアパートの一室におびき寄せ、畳の上にあぐらをかき、ちゃぶ台を挟んでのやり取りをするシーンなど、監督を務めた故・実相寺昭雄氏の秀逸すぎる演出が随所に見られる。

〇メトロン星人の声は中江真司さん(昭和仮面ライダーシリーズや、トリビアの泉のナレーションでおなじみ)が演じておられ、理知的な語り口にものすごい説得力を持たせていた。

〇ダンが変身した後に繰り広げられる、セブンとメトロン星人の夕暮れの中での戦闘シーンは、視覚的な美しさを巧みに表現。

〇ラストに語られるナレーションが、物語の余韻を引きずる心に突き刺さる。
「メトロン星人の地球侵略計画は、こうして終わったのです。
人間同士の信頼感を利用するとは、おそるべき宇宙人です。
でも、ご安心ください。
このお話は、遠い遠い未来の物語なのです。
えっ、何故ですって？
我々人類は今、宇宙人に狙われるほど、お互いを信頼してはいませんから。」
(作品本編より引用)


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