【お題】書痴

文字数 139文字



「ないんだよ、あの言葉が」
 彼は血走った目で文面を睨む。そして私から本を奪った。
 私は気付いた。言霊に憑かれている。
 私はもう一冊の本を差し出した。それを開いた刹那、彼の手は止まった。
「これだ……」
 そして本の山に倒れ、動かなくなった。
 言霊憑依者に引導を渡すのは、嫌なものだ。
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登場人物紹介

ミィツケタ……

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