プロットとあらすじ

文字数 1,206文字

  見えない眼鏡で見る世界


通う者全ての人間が異能力を持つ中学校。主人公の中二のスミレには異能力を見破る能力があった。その能力のせいで仲間外れにされいじめられて自信を持つ事が出来ないでいた。そういうことで普段は眼鏡をかけて意図的に見ないようになった。中三の先輩でイケメンアイドル的な存在のロロでも、その人にとってのイケメンの姿に見せられる異能力を持つ。スミレが一人で屋上に行き弁当を食べているとロロに見つかる。ロロがスミレに何故眼鏡をかけているのかを聞いてきた為に、思わず自分の能力を口走ってしまう。スミレはロロに気味悪がられるかと思っていたが、そんなことは無くその能力を貸して欲しいと迫られる。


自分の能力を公表されるのを恐れ、しぶしぶロロの言う事を聞いて、ストーカーを突き止めたり、女の子の忘れ物を届けたりしてロロの悩みを解決していくスミレ。気になる事にすぐに首を突っ込むロロと関わっていく中で、様々な人と出会い、眼鏡をかけて深く見ていなかった物が見えてくるようになっていく。自分の能力が少し好きになり始めていた。


そんな日々を送っていた数日後、異能力が学校から消えた。スミレも眼鏡をかけなくても、何も変わらず見えるようになる。異能力がなくなった事にパニックになっている者もいる中で、本人は普通にその場にいるのに、ロロのファンの生徒も先生もロロを探し回っている。。彼の本当の姿を知らない人が多くて、本人が自分だと主張しても分かってもらえないのだ。彼と同じ服を着ないでとも言われたり、しゃべり方も自分がロロと同じように目立ちたいからしているのだろうと言われているのをスミレは目撃する。スミレはロロは何も悪くないのに、勝手な異能力のせいで信じてもらえない事に傷つき泣いてしまう。ロロはスミレを連れて、いつもの屋上に向かった。


スミレはロロに何故何も言い返さなかったのか聞くと、
「君なら、本当の僕に戻してくれるから一緒にいたいと思ったんだよ。他の皆だとそのように演じなくちゃいけなくなるんだ。だけど、君の前ではそんなことしなくて良かった。君の目から見て僕が醜く見えても、きれいに見えても、それが僕なら構わない。これからも、一緒にいてくれる?」
「私が探偵になる事を許してくれるなら」
「僕は相棒?」
「もちろん」
「ふふっ、よろしく」
「これから忙しくなりますよ」
「え? 今から?」
「パニックに巻き込まれて困ってる人達がきっといますから」
「そうだね」

あらすじ
主人公のスミレは異能力を見破る能力を持っていた。眼鏡をかけて見えないようにしていた。気になる事があるとすぐに首を突っ込むロロと関わっていくなかで、眼鏡をかけていたら深く見ていなかった物が見えるようになる。その数日後、異能力が無くなった。ロロが今までの異能力のせいで傷つけられているのをスミレは目撃して泣く。そして、ロロとスミレは互いに探偵を目指していこうと決意する。
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