第1話

文字数 162文字

かとりせんこうの匂ひに誘はれて
あなたは僕に逢ひに来る
ずっと待つた夏だのに
君は暑ひと言ふばかり

遠くから聞こへるおはやしに
浮かれて君は走り出す。
そして転んで泣き出して
痛いのかいと聞ひたらば
飴を落としたと泣くばかり

走馬灯が揺れるのを
ぼんやり見てはねむさうに
なんで廻るのと僕に聞く
どうせわかりやしなひのに
なんでなんでとがんばってゐる
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